ちょっと今更ですが「風立ちぬ」を観てきました

久しぶりに絶賛しても良い、と思う映画だと思います

スタジオジブリ作品の時代背景描写の緻密さは、他の作品でも素晴らしいですが、今回の作品はピュアな愛情の描写がとてもいいです

ネタバレになるので詳しくは書かないですが、ストーリーは関東大震災~第二次世界大戦後まで、戦前の昭和初期が中心です

三菱で大日本帝国海軍の戦闘機「零戦」を設計する堀越二郎をモデルに、妻とのストーリーで若干のアレンジを加えています

ジブリ作品ということで、子供も見るのでシンプルなストーリーで分かりやすいです

面倒くさい表現はなく、シンプルな愛の表現がとてもいいです

前半は、細かい昭和初期の背景や、自然の美しさに目を奪われます


今回、ジブリ作品なので、子供になった気持ちで見に行ったのですが、見事に裏切られました

ジブリ作品で、まさか泣けてくるとは思いませんでした

見やすさと画像の美しさや緻密さで惹き込まれているところに、クライマックスでたたみかけてきます

主人公と妻の仲人をした上司夫婦の奥さんが「あの人は綺麗な自分だけを見せて去っていった」というセリフは、ヤバかったです

サブタイトルの「-生きねば。-」これに関連するセリフが、最後のシーンで出てきます

一気に来ますね


観終わったあと、回顧していたのですが...

主人公も妻も自分に嘘をつかない生き方をしています

美しい飛行機の設計することに憧れる少年だった主人公

本当に才能がある人は仕事に対する姿勢に嘘がないです

そして、妻は夫へ命を縮めてでも正直に愛を貫いている


それにひきかえ...自分の才覚で足らないところを、社会に対しても、自分に対しても、嘘で埋めてるよ...って思ってしまうわけです

それも泣けてしまうんですよね


今回の作品は、ちょっと落ち着いた感じの作品なので、生意気が注入された子供にはポカーンかもしれないです

むしろ、小学校前の子供には、画面の美しさに食い付きそうな気がします

親子で行くと、お母さんが泣いて、小さな子供は造詣の美しさでハイテンションになる作品かもしれませんね