VMware Data RecoveryとRDM
VMware Data Recovery(vDR)を使って、RDM(Raw Device Mapping)を持つ仮想マシンのバックアップ/リストアができるのか?という内容です。
vDRのマニュアルには次のような記載があります。
Data Recovery は次の項目をサポートしていません。
(中略)
■バックアップ対象の仮想マシンでの、物理互換モードの Raw デバイス マッピング (RDM) ディスク
引用元:VMware Data Recovery のシステム要件
この記述を読んで、「仮想互換モードのRDMならいいのか?」と思ってしまった人がいたようで質問を受けたのですが、結論としては次のようになります。
①仮想互換モードのRDMを持つ仮想マシンのバックアップは可能。ただし、バックアップ時にRDMの部分がvmdkに変換される。
②リストアを実施すると、RDM部分はLazy Zeroed Thick Diskのvmdkとしてリストアされる。
確かにバックアップとリストアはできますが、元通りにはならないということになります。
個人的には、このような仕様であればRDMを持つ仮想マシンのバックアップ用途としてvDRを使うのは現実的ではないと思います。
なお、vSphere 5.1からvDRに取って代わっているvSphere Data Protection(vDP)ですが、マニュアルには次のように書かれています。
When planning for backups, make sure the disks are supported by VDP. Currently, VDP does not support the following disk types:
Independent
RDM Independent - Virtual Compatibility Mode
RDM Physical Compatibility Mode
引用元:vSphere Data Protection Administration Guide
「Independentでない仮想互換モードのRDMはどうなる?」という疑問が湧きますが、おそらく同じような仕様ではないかと推測します。(機会があれば確認したいと思います。)