VMwareとHyper-VのLACPへの対応状況 | IAサーバーの仮想化メモ

VMwareとHyper-VのLACPへの対応状況

小ネタに近いですが。。。

NICチーミングで複数の物理NICを束ねて帯域を増やす場合、いわゆるIEEE 802,3adの規格に対応した対向スイッチが必要になります。

同時に、VMwareやWindows Server 2012 Hyper-Vの場合は、ハイパーバイザーのNICチーミング機能を使うため、NICチーミング機能側でも対応が必要になります。

①VMwareの対応状況

静的EtherChannelについては、ESX3.xの時代からサポート済みです。

VMware KB: Sample configuration of EtherChannel / Link aggregation with ESXi/ESX and Cisco/HP switches

ただし、LACPについてはvSphere 5.1になって、ようやくサポートされました。
この点については、上記のKB1004048の文中に記載されています。

一応、以下のようなKBも出ているのですが、少し分かり辛いです。

VMware KB: Does ESX/ESXi 4.0, 4.1 & ESXi 5.x support 802.3ad Dynamic?


②Windows Server 2012 Hyper-Vの対応状況

Hyper-Vについては、Windows Server 2012からOSの機能でNICチーミングができるようになりました。
「チーミングモード」というパラメータの中に、「スタティック」と「LACP」という項目があります。
実機では確認していないのですが、これを見る限り、LACPには対応していると考えて問題ないでしょう。


どちらかというと、VMwareについては注意が必要ですね。
vSphere 5.1以外のバージョンについては、LACPがサポートされていません。
対向スイッチの選定や設定を行う際にご注意ください。