KMSキーを使ったWindows 7のアクティべーション | IAサーバーの仮想化メモ

KMSキーを使ったWindows 7のアクティべーション

仮想デスクトップ環境でKMSホストによるライセンスアクティベーションの環境を構築してみました。
KMSに関する情報はあまり出ていなくて、手探り状態で構築したのですが、メモ書きとして残しておきたいと思います。
(内容の正確性については保証できませんので、悪しからず・・・。)


■KMSって何?

KMSとは、1つのライセンスキーで複数のWindowsクライアントのライセンスアクティベーションを行うサービスです。


■KMSを使うためには何が必要?

「KMSホスト」と「KMSクライアント」が必要です。
「KMSホスト」は、ライセンスアクティベーションを行う司令塔のような役割を担います。通常は1台でOKです。
「KMSクライアント」は、ライセンスアクティベーションを要求するWindowsクライアントです。
KMSホストにアクティベーションを要求します。


■KMSホストの構築に必要なものは?

まずは、KMSホストに導入するOSです。
どのOSでKMSホストを構築したかによって、認証可能なKMSクライアントのOSが決まります。
Windows 7の認証を行いたい場合は、KMSホストに「Windows 7」もしくは「Windows Server 2008 R2」を導入する必要があります。

マイクロソフト ボリューム ライセンス - 製品のライセンス認証
http://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/existing-customers/product-activation-faq.aspx

さらに、「KMSキー」と呼ばれるプロダクトキーが必要です。
この「KMSキー」は、KMSホストに導入したOS用のキーが必要です。(KMSクライアント用のKMSキーではありません。)

例えばKMSホストをWindows 7で構築した場合は、Windows 7のKMSキーが必要です。
KMSホストをWindows Server 2008 R2で構築した場合は、Windows Server 2008 R2のKMSキーが必要です。

なお、Office 2010製品をKMSで認証したい場合は、Office 2010のKMSキーをKMSホストに導入する必要があります。


■KMSホストとKMSクライアントの構築手順は?

普通にOSを導入いただき、KMSキーを適用するだけです。
手順については、下記のドキュメントに記載されています。

ボリューム アクティベーション 2.0 展開ガイド
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc303280.aspx


■KMSクライアントがKMSの仕組みで認証されない!

まずは下記の制限に引っかかってないか、ご確認ください。
ネットワーク上に、一定台数のKMSクライアントが存在していないと認証が開始されません。

・Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2のライセンス認証には最低 5 台のコンピューターが必要
・Windows Vista および Windows 7 ライセンス認証には最低 25 台のコンピューターが必要。
・Office 2010、Project 2010、および Visio 2010 ライセンス認証には最低 5 台のコンピューターが必要。

また、そもそもクライアント側がKMSクライアントになっていないという可能性もあります。

slmgr.vbs -dlv コマンドを実行し、KMSクライアントになっているかどうか確認してください。
MAKクライアントの場合は、クライアント上で以下に記載されているプロダクトキーを入力することで、KMSクライアントに変更できます。

KMS Client Setup Keys
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ff793421.aspx

Troubleshoot volume activation for Office 2010
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee624355.aspx#section2_3