vSphere Storage Appliance って使えるの? - その2 | IAサーバーの仮想化メモ

vSphere Storage Appliance って使えるの? - その2

前回のエントリーで、vSphere Storage Appliance(VSA) の HCLについて書きました。
VSAについては、固有のハードウェア認定が存在し、VMware社のCompatibility Listに掲載されているサーバー機種がサポート対象となるようです。

今回は、もう少し細かいシステム要件について調べてみました。
基本的な要件については、以下のリリースノートに記載されています。

VMware vSphere Storage Appliance 1.0 Release Notes
http://www.vmware.com/support/vsa/doc/vsphere-storage-appliance-10-release-notes.html

まず目につくのは、ESXiホストのディスクに関する要件です。以下のような要件が記載されています。

・ディスク本数は4 or 6 or 8
・SAS or SATA
・RAID10をサポートするRAIDコントローラー

おそらくディスクI/Oパフォーマンスや可用性を考慮したためと思われますが、かなり厳しいです。
また、以下のような疑問が湧いてきます。

・SAS or SATAって、SSDはダメなの??
・RAID10をサポートしていないRAIDコントローラーを使った場合はどうなるの?
・RAID構成は必ずRAID10でないとダメなの?

VSAはローカルディスクの使用が前提となっているために、高パフォーマンスなSSDを使いたいという要望が出てきそうなものですが、SSDの使用はサポート外となるのでしょうか・・・。

その他、基本的な要件としては、以下が挙げられます。

・ESXiのバージョンは5.0以上
・ESXiホストの台数は2台 or 3台
・物理NICは4つ以上
・メモリーのオーバーコミットは不可
・vCenter Serverは、VSAクラスター外に構築

vCenter Serverは仮想マシンとして構築してもよいですが、VSAクラスター内に含めることはできません。
VSAクラスター外に構築する必要があります。

物理NICが4つ以上というのはユニークな要件ですね。
これはVSAのネットワーク構成が独特なためです。
この点については、余力があれば、いつか記事にまとめたいところです。

個人的には、やはりディスクに関する要件を緩和してほしいなぁと思います。
RAIDコントローラーやディスク本数、ディスクの種類に関しては、なくてもいいのでは?と思ってしまいます。
何か技術的なIssueがあるのかもしれませんが・・・。