昨年来、ネットなんかでも少し話題になった投資歴68年というトレーダーのシゲルさん。

 



ディトレは究極の脳トレ(認知症防止)と言われ、現在18憶円の資産を保有されているそうです。

 

書かれていることは、初心者から上級者まで株の取引き全般について幅広く参考になる内容かと思います。出版社側のフォローもあったのでは?

本の内容を要約すると、


・ペットショップや雀荘の経営も上手にブームに乗って下火になる前に手を引くことができた。


・バブル期に10億あった資産が崩壊後に2憶まで目減りした。


・そのスタイルは、薄利での利確を繰り返し、月6億円のトレードを行う。


・毎日のトレードを振り返り、記録して反省する。


・運用資産は18億円あるが、損切りはあまり行わないので、マイナス2億円の評価損もある。


・高血圧にもかかわらず降圧剤を飲まずに(飲むと思考力が落ちるらしい)デイトレを中心とした生活を送っている。

なお、シゲルさんの1年前の資産額は16億円(←本には書かれていないが昨年のネット記事より)だったので、この1年での資産の上昇率は12%程度です。

 

ちなみに日経平均株価のこの1年間の上昇率は40%を超えています。


この数値の違いをどうとらえるかは人それぞれですが、ご本人にはもっと頑張らなければとの自覚があるようです。

シゲルさんは、資産を増やすことが目的ではなく、単にディトレが好きなだけと断言しています。

 



常に株の勉強と情報収集、規則正しい生活は、同年代の人達に比べても有意義な人生を送られているように見える一方、ディトレでは(労力の割にはという意味で)思ったほど資産は増えないということを証明しているようにも見えます。

株は決して楽なものじゃない、どれだけ勉強しても勝ち続けられるものではない、株で楽して儲けたいと思う人は株に手を出さないほうがいい(←全般的にここを強調しているように感じました)、普通にどこかに雇われて働く方がいい、と最後を締めくくっていたのが印象的でした。

 

とにかく根っから株がお好きなのですね。1年後にもう一度読み直してみたいと思います。