テスラ時価総額10倍への道のり | stock-infomationのブログ

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大きなタイトルではあるが、10年後ということであれば結構可能性はあるのではないかと思っている。個人投資家たちもここに期待して投資している人も多いのではないでしょうか。


その道のりについて、素人なりの予測をしたい。

まず主力のEV車事業については、2016年世界EV新車台数47万台で大方の予想としては2020年200万台といわれている。そこはPHV車と切り分けてあくまでもEV車を想定した数字。個人的にはEV車の方が圧倒的に普及していくと予想しているが、中国ではPHV車も同様に伸びる。ここからは2025年ではEV車は400万台ともいわれているが、もっと加速度的に普及すると予想している。これまでもこういった予想は何度も上方修正されており、スマホの普及速度を見てもアーリーアダプターがある一定数に到達すると、加速度的に普及することは容易に想像できる。この転換点はおそらく2020年~2025年の間に来ることが予想され、各自動車メーカーの計画発表を聞いていると、日本は残念ながらまたもや取り残され、世界企業群にデファクトスタンダードの座は奪われようとしている。


テスラはそのデファクトの筆頭、というよりもスマホのアップル的存在。ブランド企業となる。モデル3がその試金石でこの車種の普及率が2020年までに高まれば時価総額10倍はいずれ確定するだろう。EV車での競合現れるという話をよく耳にするが、それが現れても間違いなく2020年台前半は、需要に生産が追い付かない状況が発生すると予想している。しかしながら、2025年にもなるとバッテリーは安価なコモディティ化となりEV車自体も儲からない。おそらく中国が廉価版を牛耳り、中級車以上をテスラ+αが占める世界だ。

そういった世界で2025年のEV車新車販売台数の予想としては、3000万台となり普及率30%以上となり、PHVと合わせるとこの段階でガソリン車の販売台数と同等以上となる可能性ある。中国ではEV車が1500万台、米国でも500万台、欧州500万台、その他アジア500万台(日本は圧倒的に他国に比べると普及が遅い)

この中で、中級車以上の車種でテスラが非常に高いブランド力を発揮しシェアを維持する。特に米国では30%以上のシェアを保持すると150万台、中国でも中級以上の富裕層が購入し、テンセントとの関係からもシェア15%は十分狙える200万台。残りの市場でもブランド化はしているので、同じく15%シェアを取ると150万台で、トータル500万台とびっくりする数字が見えてくる。


こう考えると、イーロンマスクの強気発言もだいぶ抑え気味で発言しているのではないかと思えてくる。肝心のその時の時価総額としては、500万台×4万ドル=2000億ドル+α(その他収入20%)≒2400億ドル(26兆円)。トヨタが2016年28兆円の売り上げ規模であり、それくらいまでいくという話。その時の最終利益は10%として240億ドル(EPS120ドル)。PER30倍で株価3600ドル(現株価350ドル)となり10倍となる。無茶苦茶な予想と感じるかもしれないが、たった8年足らずの話であり、10年もあれば普通に到達するのではないかと感じさせられる。

株式投資で夢を見るのであれば、これくらいのスケールでストーリーを描かなければ10倍というのは難しい。もっとも小型株で狙うというのもあるが、さらにリスクと不確実性が高くなってしまい時間とお金を浪費しかねない。テスラ株をかなり危険な割高株と見る風潮があるが、そこに疑問を持ったので調べた結果がこの結論に至った。確かに割安ではないが、リーマンショックのように凹んでいる時期であればともかくとしても、こんな絶好調の相場で、ここからさらに5~10倍を数年で狙える株というのもそうそうない。実は私がこれまで儲けてきた株は総じて長期投資銘柄であった(3年程度で2~5倍になった銘柄が何銘柄かある)。いずれもこういったストーリー的な株であったし、それなりに確度があり皆がわかっていた世界でもあったと思う。


via Stock-Information
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