テスラ株の株価予想と適正株価 | stock-infomationのブログ

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テスラ株といえば、イーロンマスク氏の人気から米国株屈指の人気銘柄。

私も今年非常に興味をもってトレードをしてきた。巷では人気先行で高すぎるという判断が大半。しかし、本当にそうなのか?という疑問が常々持っていた。まず中国のテンセントが同社の株主に名を連ねたことから、その時点での株価(250ドル以下だが)は高いと感じなかったという判断で、将来性に期待した。どんなに魅力的でもテンセントが高値で同社株を購入することはない。それ以上となると適正値はどこか?


2017 Q2決算とイーロンマスクのコメントから試算してみると、来年2018年に生産量(≒販売台数)50万台が達成されたと過程する。モノづくり会社と自称しているイーロンマスクであり、すでに緻密な計算をされていることは市場が思っている以上、個人的にはここはクリアしてくる可能性は高いのではと踏んでいる。サプライチェーンにもパナソニックはじめ強力なサプライヤーが控えており、綿密にフォローしているはず。この仕事を最優先させ、成功させることがどのサプライヤーもモチベーションは高く命題なはず。天災などのアクシデントでもない限りは、初動でのいきなり失敗ということはないと予想する。来年の50万台達成の可能性見通しが年末ごろに囁かれるはず。そこでいけるとなれば、株価も反応して上を目指す。どこまで上を目指せるか。


黒字化した時の数字であるが、50万台のうちモデル3が35万、S,X合わせて15万台とすれば、他の事業と合わせて総売上が300億ドルは優に超えてくる。ここに粗利20%(今年は25%以上、モデル3も25%は可能とのマスク氏のコメントはある)をかけると粗利60億ドル 。そこに営業費、研究開発費を今年以上ということで多めに見積もって45億ドルとすると、15億ドルの黒字化に成功する。さらに負債返済利子が3億ドルほどと税金4億ドルほどを差し引いて8億ドルの最終利益が見込める。

2018年EPSベースで4ドル/株であることから、株価350ドルとするとPER84となる。ここだけを見ると高いと感じるが、2020年100万台まで見据えており、仮に2019年70万台とすると、粗利改善や経費上昇など考慮して諸々試算してみると、2019年EPS10ドル/株、2020年EPS20ドル/株くらい行くのではないか。そうすると、2019年PER35倍、2020年PER17倍でだいぶ景色が変わってくる。


要するに、50万台を達成できる企業となれれば、遅かれ早かれ100万台に倍増させることも可能という判断になり、そこまでも見込んだ株価となる。テスラ人気と相まって、2020年EPS20ドルに対してPER30~50倍くらいが付与され、600~1000ドルまでは来年春ごろになる可能性があるかもしれない。さらに2017年末にはモデル3の納入が始まっており、その成果にも反応して、予約件数の増加から100万台予約もという数字がでてくるなど、すべて好循環に事が運ぶ。イーロンマスクも新車発表や200万台という強気数字を出し、株価は高値を更新してバブル化し1000ドル越えみたいな200万台を織り込んだ株価を示していくかもしれない。これがテスラバブルと呼ばれる現象となり、最後はさすがに行き過ぎる。とまあハッピープランを年末にかけて予想すると、今の株価が高すぎるというのはあまりにも早計のような気もしてくる。



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