平日のみ運行されるこの列車に関ヶ原⇒大垣で乗ってきた。理由は話せば長い。
まず、大垣―関ヶ原では東海道本線の下り本線は北側へ大きく迂回し垂井駅を通らない。
でも、下り普通列車が垂井経由で運行できるのは上り本線に「あたかも下り本線かのように」並んでいる別線があるから。
この別線ももちろん東海道本線に含まれるが「垂井線」という通称がある。
重たい貨物列車や特急が通らないので線路の規格としては本線より低い。速度制限があるしロングレールでもないようだ。
で、この路線は垂井―関ヶ原においては信号システム上は独立した単線である。つまり上り下り両方向に列車が運行できる。
次に、関ヶ原駅は下り⇒上りの折返しで上り本線へは進入できない配線になっている。下り本線を上り方向へ行けるはずもないから、垂井線を上り方向へ出発するしかない。
つまり、題記の列車は関ヶ原⇒垂井で垂井線を上り方向へ走る列車である。この時間に関ヶ原終着の下り列車は無いから大垣から回送されてくるはずだ。
実は関ヶ原駅の上りの一番列車も当駅始発なので同じであるが、名古屋を当日の朝出るとさすがにこの一番列車には間に合わない。
名古屋からだと二番列車になる普通の米原行きで関ヶ原7:05着なので間に合うが、ここでちょっと気になることがある。
下り本線は迂回して余計な距離を走っているとはいえ(勾配に弱い貨物が通るのはともかく)特急が通るわけで「優先」する何らかのメリットがあるはずだ。
大垣から回送されてくる際にも垂井駅を通る必要はないから下り本線を通ってくるのでは。これを確認したい。7:05着では先に入線してしまって間に合わないだろう。
という訳で、名古屋を下りの一番列車で出て大垣で乗り換えて6:33に関ヶ原に着いた。で、案の定回送列車は下り本線をやって来たのである。6:50ぐらいだった、定刻なのかは分からない。
動画はその入線と関ヶ原⇒垂井の左側の車窓風景である。後者はノーカットである。垂井駅出発後上り本線に合流するまでも含めた。
絵的には通常の下り普通列車の逆回しと同じだが、関ヶ原と垂井の発着時に通常は使わない2番線に入っているのでそこが見どころである。
画像は関ヶ原駅1・2番ホームの端から上り方を見ている。左の2番線に奥から到着し折り返す。