GW駅巡り(13) | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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「佐伯」で5月4日の朝である。昨日と同じ6:20の「延岡」行き鈍行に乗る。大分ー宮崎県境は普通列車が3往復しかないことはこれまでの記事で幾度か書いている。「佐伯」か「延岡」で計2泊しないと、この間の駅は(日中には)巡れない。これから行く「上岡」が最後である。佐伯は漫画家富永一郎氏の郷里だそうで、ホームにも作品が展示されている。足もとの乗車位置に「彗星」という懐かしい名前もみられる。

たった3人の乗客を乗せて、「上岡」。私が降りるから2人になる。2線の行き違い駅だ。貨物ホームの跡と側線がある。側線には架線が張ってあるが、本線とつながっていないので、通電されていないだろう。駅舎は木造瓦葺きで、鬼瓦に亀の模様がある。反対側は確認していないが鶴だろうか。ソテツが枯れて幹だけ残っている。今回の旅で、いくつかの駅で見てきたが、開業当時植えたものに寿命がきたのだろうか。
待合室のベンチに空き缶が2つ。おととい列車の床に座っていたあの高校生だろうか。駅前に通学用の自転車があり高校名までわかるが、まじめな学生が迷惑するから名前は出さない。

「佐伯」で乗り継ぎ、昨日・一昨日で巡っていない3駅をたずねながら、「大分」まで戻る。まずは、5駅上って、「津久見」。島式の長い、曲線のホームだ。側線もある。橋上駅だが、エレベータ・エスカレータがない。ミカンを象ったベンチがある。

特急で一気に「幸崎」。3線の駅だ。3線の場合駅舎に隣接したホームがあるのだが、駅舎に近いのは島のホームで、すべて橋でわたる。駅舎側に側線とホームの跡がある。駅舎から遠い3番線をよく見ると、向こう側にも線路があったらしく架線がある。上り方にホームとともに延びて草むらになっている。駅舎はコンパクトな新しい建物だ。

一駅上って「坂ノ市」。島式の行き違い駅だ。側線があり、保守車両が留めてある。レール探傷車もいる。(車体にそう書いてある)駅舎は立て替えられたものだ。これで、日豊線は「延岡」まで全駅制覇である。

「大分」から九大線を2駅上って「南大分」相対ホームの行き違い駅だ。駅舎は商業施設と一体になっている。長いホームの途中を切り欠いて構内踏切がある。バリアフリーのスロープも新設されている。

一駅もどって「古国府」。単線の駅で、小さな、木造の駅舎が張り付いている。駅員もいる。ホーム有効長が5両分あるが、いまでもフルに使われているのだろうか。単線の駅なので特急が運転停車することもないだろうに。

3駅上って「豊後国分」。相対式の行き違い駅で、一線スルーである。田園の中だが、近くに仏教建築に似せた大分市資料館がある。駅舎は小さな出札所程度だ。

1駅戻って「賀来」。単線の駅だ。脇にある病院が駅に見えてしょうがないが、そうではないことはちゃんと主張されている。40分待ち合わせがあるので、ローソンで食料を調達した。コンビニを見つけたらとにかく何か食い物を買わないと、昨日みたいに食いっぱぐれる。

ーつづくー