2019/03/21-23 五竜岳 2人(S木、Y)

詳細は酔った後に

最近長野県に行ってない、特に年末年始と真冬はいろいろあって行けなくなった。
四国の山は雪が積もらない山になってしまった。
雪が恋しくて恋しくてたまらなくなった。
こんな私に「4連休取れました、行きましょう、冬のテント泊した事ないんです」と、なかなか土日に休日の取れない山友からの連絡。行かねばなりません。
計画は3/20夜出発、3/21西遠見山付近泊、3/22五竜岳山頂ピストン時間あれば3/22中に下山
予備日3/23と3/24 予備日たっぷりである。

主目的は 1.登頂 2.雪洞泊

数日前から天気予報とにらめっこの日々が続く。人を連れていくので天気は最重要ポイントである
が芳しくない、連休前には気温が上がる、その後の予報は?
3/20の夜に愛媛を出る予定だったが21日は五竜山頂でも雨、最悪の気象条件なので3/21夕刻に出る事にした。当然この時点で雨の後のアイスバーンは予測できた。スノーバー2本と小型1本を持って行く事に。

移動日3/21 松山IC→西条IC→新居浜IC→安曇野IC→道の駅→五竜テレキャビンP
1日目 山行7時間3分 休憩54分 合計7時間57分
S五竜テレキャビン乗車08:2008:40第一ペアリフト乗車08:4509:05登山口(ビーコンチェッカー)09:0710:35小遠見山11:11中遠見山12:00大遠見山12:1513:28西遠見山14:0016:17雪洞泊地点泊
2日目 山行 3時間16分 休憩18分 合計3時間34分
泊雪洞泊地点09:1510:11大遠見山10:58中遠見山11:22小遠見山11:3712:26地蔵の頭12:2912:38白馬五竜アルプス平12:49アルプス平駅 →帰路→大町→安曇野IC→新居浜IC→西条IC→松山IC→自宅

主目的 1.は以前に3月に五竜岳に行った時山頂に行けなかった、西遠見山から白岳の登りの腰上の新雪を見て雪崩を警戒して撤退した。このリベンジだったのだが、、、またまた西遠見山で撤退となってしまった。力不足です。天候も3/24日は悪化が予測された。
2.は雪山では欠かせない雪洞ビバーク、これを体験してないのに雪山に行くのはどうかと思っていた。
どんな場所にどうやってどんな道具で掘ればいいのか 本には記述あるが実際にしてみないと解らない。
快適に過ごせる雪洞掘りは時間が掛かる、特に氷結した箇所を掘るのは厳しい、スノーソーはかならず持って行きたい。鋸の替え刃を改良し軽量化して雪山に行く時は常時持っていきたい。




エスカルプラザ 仮眠ができる 2330~0800まで 夜中はやってないと思い道の駅で車中泊したが次回からはこの仮眠ルームを利用したい。

テレキャビンの列に並んで待っているとエスカルプラザで少しお話させてもらった単独の男性が後ろにいたのでいっしょにテレキャビンに乗る事に
都会の浜っ子だった
装備はコンパクトにまとめられていた。なにもかも都会風でした。
西遠見山手前の緩斜面でテント泊、翌日五竜岳山頂を目指して登って行かれました。

テレキャビンを降りて駅をでると次に乗る第一ペアリフトが見えない。
地図を頼ると少し下る、もったいないと思い第一ペアリフトが見えないなら歩こうか、と歩き始めたらリフト乗場が見えた、見えたら乗るしかない。400円で100mの標高と15分を買えると思えば安い。


0842 テレキャビンを降りて少し下った所から第一ペアリフト 400円で標高100mを稼ぐ、今日は雪洞を掘らなければならないので時間を買う。


0906 登山口 ビーコンチェッカーがある



お久しぶりのワカン 蹴り込みも楽しみながら登る
気温は高く時折照り付ける太陽の日差しが暑い


0928 地蔵の頭をトラバースして最初の登り



1002 小遠見山を見ながら稜線沿いに登ります。
雪庇を踏み抜かないように。人の踏み跡は当てになりません


1002 こんなに良い天気になるとは思ってなかった、まあ長くは続かなかったが


1024 お久しぶりのワカン 四国ではもう無用の道具になりそうである。
今日もワカン無くても歩けたのだがこんな時でないと使う事がないので無理やり使います。
たまには使わないと使い方忘れてしまうので。


1037 全層雪崩の亀裂 3月に遠見尾根で全層雪崩の亀裂が入るとは・・・
気温が高く今日は雪崩のリスクこの辺りはレベル2で雪崩に留意、まあ、多分大丈夫でしょう、のレベル 
ただ早朝の雪崩観測が気温が上がり日射のある昼まで通用するのだろうか。?
そのうち雪崩もビッグデータからAIが判断するようになるのでしょうね。


1058 中遠見手前の登り まあまあ急でした、白岳への登りはこんな斜度くらいでしょうか。遠くから見た感じより斜度は緩い。大遠見山の手前も急な斜面が少しあります




1125 大遠見山への急斜面を登り切った所



1152 白馬方面
3/22の天候は比較的良かった。3/20の夜に愛媛を出てもよかったのかも。
ただし3/21の雪崩危険度は森林帯がレベル3警戒、森林限界がレベル2留意、アルパインがれべる2留意である。南斜面は「可能性が高い」であった。



1222 遠見山を越えてなだらかになった稜線 天気はよさそうである。
風邪も無く気持ちいい



1225 雪洞の掘れそうな場所が出てきた。この山は吹雪かない限り稜線にはいつもトレースがありそうだ。人が比較的多い。


1228 鹿島槍ヶ岳


1243 霧氷も融けてきました 風もほとんどなく登頂日和


1247 これを登ればあと少しで西遠見山


1247 鹿島槍 3/23から入山した2人組、1人は救助されましたがもう一人は見つかってません。
遠見山の稜線はAU携帯でも電波が通じました。


1251







1253


1253 広い緩斜面のある西遠見山手前に出てきた、池塘のある辺りから先はテント設営適地である。
今日の泊りはここかな~
西遠見山付近にも雪洞の掘りやすい場所は無いかと行ってみる事にした。
雪洞を掘る場所をゾンデ棒を持って突き刺しながら探します。
遠見山から南西に100mほど下った比較的急斜面の候補もありましたが翌日の融けた雪の凍結を考えたら出来るだけ緩斜面に雪洞を掘りたい。
緩斜面でかつ2.2m以上の積雪のある場所を選んで雪洞を掘る事にした。
トイレも作りアイスバーンで転倒すると危険なのでトイレまでの道も整備


1723

雪洞をほぼ掘り終えて振り返ると五竜

雪洞の中でもAUのスマホは電波が届いたり届かなかったりでした。

雪洞はもっと広くしたかったのですが日が暮れる前で工事は終了、時間切れでした。
まあ2人用テントよりは広いので我慢。

凍った雪面が難工事となりました(暖冬の為か??1月2月ならここまで凍ってないのでしょうかね)、スノーバーをもう一本作って来るべきでした。
スコップに収納するタイプはスノーバーとスコップを同時に使えないので不便でした。ソロなら使えません。だから商品として消えていったのでしょう。同時に使えるものはないでしょうかね。
よって床、天井、壁の仕上も満足出来ない状況でした。天井からは調理中は水がしたたり落ちます。
入口も二人で両サイドから掘り貫通して広げる方法で掘ったので2ヶ所、一ヶ所潰す時間もなく中に入り夕食。
今夜は冬の定番キムチ鍋、肉とネギはラードとごま油で炒めて作ったぺミカン風
白菜とニラ
水作りは雪洞は便利です、凍った固い雪を切り崩して鍋に入れるだけです。



1834 キムチ鍋が出来上がりました ちょっと遅めの夕食

雪洞はもっと広くしたかったのですが日が暮れる前で工事は終了、時間切れでした。
凍った雪面が難工事となりました(暖冬の為か??1月2月ならここまで凍ってないのでしょうかね)、スノーバーをもう一本作って来るべきでした。
スコップに収納するタイプはスノーバーとスコップを同時に使えないので不便でした。
だから商品として消えていったのでしょう。同時に使えるものはないでしょうかね。
よって床、天井、壁の仕上も満足出来ない状況でした。
入口も二人で両サイドから掘り貫通して広げる方法で掘ったので2ヶ所、1ヶ所潰す時間もなかった(いやきっちり潰しておくべきだった)
テントとシートで入口は塞いだが隙間から風が入り少々寒い、私の顔に一晩中冷たい風が当たり続けた。
2時間も寝れたろうか、いや1時間かもしれない、寝れない夢を見ていたのかもしれない、そんな一晩でした。

早朝一番にやってしまいました。
身支度をし、雪洞前の穴でアイゼンを装着し周りの赤旗を数本抜き取り目印にするために作業していた時でした。
赤旗竿を抜くときに転倒してしまいました。油断してました。
するとスルスルと滑り出し止まりません、アイスバーンいやスケートリンクになってました。
傾斜は緩いがスケートリンクは良く滑ります、緩斜面の先は深い谷になってます。
焦ります、ピッケルは持っていなかった。このまま止まらずに白岳沢に落ちるのか。
相棒や犬の顔が浮かび「いかん止めなければ」と気を取り直しアイゼンの爪で何度か氷を打って停めました。止まった時には右足のアイゼンは外れてました。50~60mほど滑ってました。
こんな状況なのに赤旗竿2本はしっかり左手に握っていました。
こんなシーンを同行者に見せてしまい山行に影響してしまいました。


0725
いろいろあって遅めの出発、行ける所までいきますか、という事になってしまった。

 

0729 西遠見の稜線


0729 この先はほぼホワイトアウトになる事は間違いない。広い雪面なので。
朝一からトーンダウンの私は悪い事ばかり考えてしまう。
天候も下り坂 明日は吹雪く事は間違いない。
ホワイトアウト まあ遠見は解りやすい稜線なので迷う事は無いと思いますが・・・







0732 また白岳への斜面を見て引き返す事になってしまった。


0739 雪面は凍ってスピッツェが刺せない状況だった。
自作のスノーバーを試す機会は次回となってしまった。


0739 帰りましょう、24日も天気悪く景色の見えない稜線歩きが待つだけなので・・・


0910 G5を登る人が見えた 昨日地蔵の頭から登り切った場所であった人達だろうか。


0910


0910 アイスバーンで荷を背負っての滑落停止の練習
緩斜面でもなかなか上手く止められない。


0953


0953 五竜岳


1005 唐松岳の山頂のガスが飛んだ


1057


1123 小遠見からの大展望 ここは360度見渡せます


1133 反省多い山行


1136 ここの雪庇はこんな感じ


1137


1141 風は時おり強くなるが普通に問題無く歩ける程度

唐松岳方面にヘリが飛んでいくのが見えた、長野県警。
山岳遭難だろうか、アイスバーンで転倒して停められなければ厳しいかも


1143 何度も何度も振り返り五竜岳を見る 


1310 五竜テレキャビンから雨飾山方面?





1423 特上かき揚げ卵 ちょっと食べてしまったので見栄えは↓
とても美味しかったです。
近くに来られた方は是非ともお寄りください 待ち時間もほとんどありません。
540円程度だったと思います
細麺 汁がまた美味い ネギもいい


1429 美味しいので電車に乗らない人も隣の60分無料駐車場に停めて来られます。






1436 駅前の ロマン館 でお買い物しました。


新居浜で解散して松山に帰宅し忘れ物に気づいた。
傘2本、お風呂着替えセット、車中泊用枕、後日取りに行くとしていたのですがS木君はなかなか土日に休めない人なので翌日取りに行く事に
荷物を取りに行くだけではもったいないので近くの公園でロープワークをした。
みっちり雪山のロープワークをしてから今回も望むべきだったのだが大山で1~2時間ほどしただけだった。・・・山は甘くなかったですね。
基本的な結びとビレイの方法、スタカットとコンテの概要をやりました。

高速料金   往路1950+8260 復路1950+8680  /20840円
軽油代    14000円
テレキャビン 0815~1640 往復 1800円
第一ペアリフト 400円 乗場で支払

装備は27キロ。またまた要らない物を持って行っている。
しかし鍋は食べたいので・・・。

今日も無事下山 合掌


山行中の天気図をまとめてみました。
地上天気図を見る限り天気は悪いのは解るが大荒れは予想出来ない。