老上海に生きた人たち(2)トイレ文化 | 旅行社と旅行者の紹介する上海・中国

老上海に生きた人たち(2)トイレ文化


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         百度より



世界大戦も終わり、

上海の街に活気が満ちてきた頃。


租界ならではの、英国式、フランス式の建物が残され、

上海の一般の人たちもそこに移り住む。


新しく生まれ変わる上海に、大勢の人が集まってくる。


いち早く西洋式文化を受け入れられる開けた考え、

それを中国化できる順応の良さ、

そして、新しいものを飽くことなく追求する上海っ子たち。


さて、先日の水洗トイレの話に戻そう。


上海では、20年ほど前まで、お嫁入りの際、

馬桶(簡易トイレ)を夫の分まで準備するのが、慣わしだった。


今でも、アパートに住まない2階建てぐらいの家に住む所で、

家が密集しているところではそうだが、簡易馬桶を使い

それには家族用と、客用がある。

友人などが家に泊まりに来る際、ホスト側は客用の馬桶を準備する。

出したものは、朝、公衆便所兼用の集積所に捨てに行く。


さて、そういう文化背景の影響で、問題が生じる。

つまり、中国のトイレ文化と西洋式トイレの利用の仕方に

衝突が起きるのだ。


他人と同じトイレを使うことは、不衛生で、非常識だという中国式と、

同じ便座だけど、水洗で流れていつもきれいでしょ、という西洋式。


そして、西洋式に慣れた人と、まだ慣れない人たち。


上海の友人を訪ねてきた人は、夜、街をさまよう。

そう、公衆トイレを求めて。

彼らは思う。


 『いくら共同でうちのトイレを使えばいいといっても、

  ああいう便座用のトイレはちょっと使えないよ。

  しゃがみこむタイプの公衆トイレにいこう。』


そして、すっきり用を足し終えたあとに気づく。

自分が帰るべきアパートの棟数と部屋番号を覚えることを忘れていたことに。


そして、困ってウロウロしていると、警察官が寄ってくる。

  『キミ、ここで何している?』と・・・。


同時期、アパートの住人は、客がいないと慌てて家を飛び出す。

そして、交番に出かける。


こういう事例があまりにも多くできた言葉は、


  『派出所』か?『派厠所』か?

(中国語で読むと、皮肉っているのが分かります)

   ※派出所 Pai chu suo 派厠所 Pai ce suo


トイレ警官なんて、言われたりもした平安な時期を

戦後の上海は楽しんでいた。


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