日本人ツアー客を見ていたら。
この前、某日本の旅行会社が多倫路を歩いていた。
つまらなさそうな観光客の顔。
そりゃ、つまらんわな。
プラプラ歩いても、ここが何かよく知らなければ
歩くだけ無駄でしょ。
本当は面白いところなのに、お気の毒。
単なる洋風な建物にもみえるけれど、
60年以上も前、ここでは日本語が普通に
行き交っていたなんて、不思議な気持ちがするね。

黒い鉄門を押して、中にも入れるよ。
ここは、歴史的に重要な会議をしたところでも
ほんの少し道をそれると、
魯迅の精神を反映した左翼派の若者たちが
信念や夢を語り合ったかつての学校が残っている。
きっと彼らもこんな風に
校舎を見上げたのかもしれない。
はちきれんばかりの若さにあふれた
彼らに待ち受ける悲劇をよそに。
生まれてくるのがもう少し遅ければ
彼らは悲劇を避けられたのかもしれない。
でも、彼らの思想がゆえに、
今の上海、そして中国が生きている。
多倫路。
そこはある人にとっては退屈な道。
でも、こちらが少し問い掛けるだけで
愉快に話し掛けてくれる道。




