上海の租房子・下
家を決める前によく観察しなければならないのは、
大家さんになる人の誠意度と経済能力。
会社側が予め提供する家に住まう方などは
大して問題にならないのかもしれないけれど、
個人で借りる場合、それはとても重要だ。
大家の生活水準が家にそのまま出てしまう。
例えば、本来は裕福ではないのに、
法律をいろいろ潜り抜け家を何件も持つ人がいる。
ただし、近年できた法律で
家を買ってから5年以内は売ってはいけない。
というものがあり、
投資のために買ったのに売るに売れない。
彼らは、その家に住んだことはない。
投資で買ったから。
彼らに言わせれば、新しいマンションだけで
価値が高いのだ。
ところが、内装となるとそれは酷い。
うちっ放しのコンクリートの壁、
換気扇のダクトが見える厨房、
リサイクルで揃えた何十年も前の電気機器。
カラーボックスの上に置かれたガスコンロ。
その上、
そんな家なんて生活できないからいらない
といいそこを離れようとすると、
もう少し家賃出せば改装してあげてもいい
などと高飛車に出る。
外国人=金持ち
と考えるのはまだしも、
金持ち→安全・アフターケア・高い基準を要求をする
という結論には至らない。
ただ、投資目的だけのために家を買っておらず、
もともとそこに住んでいたが必要が無くなったなどで、
過去に日本人に貸した経験のある人のほとんどは
その辺りをよく理解してくれる。
キレイに利用し、近所と揉め事を起こさず、
物を大切に使ってくれて、
家賃はちゃんと納めてくれる。
だから是非貸したい!
という人が多い。
彼らは、先ほどの大家たちとは異なり、
日本人だけには家賃を安くして貸してくれる。
日本と違い、仲介業者は紹介しかしないだけに、
大家との関係はものすごく重要となる。
そんなこんなで交渉に慣れてきた頃、家が決まる。
つまり、最近のマンションは外見は美しいが
問題は
大家がその家を大切にしているかどうか、
住んだことがあるかどうかで、
様子は変わってくるということなのだ。
外国での家選び。
大変だけれど気に入ったものを見つけたときが
たまらなく嬉しい。
買い物に似ているかも。