上海を旅行するあなたへ
中国人の友達が、上海を案内してほしいっていうから、
後から考えるとなんだか変だけど上海を案内した。
確かに、私のほうが上海に長くいるんだから仕方ないか。
旅行社勤めだけに、普通に上海を案内するわけがない。
新天地?豫園?外灘?
私が案内しなくてもそんなところ一人でいけるでしょ。
最近、日本人の友達はもとより中国人や他の外国人を案内する場合、
日本人が敬遠する旧日本軍の残骸、
知られざる上海、
これが私の旅行テーマだ。
とはいっても、歴史研究の先生方みたいに
詳しくは説明できませんが。
さすがに旧日本軍に関しては、周りの中国人の方が
気を遣ってくれちゃうけれど、現実を見ることは大切だと思う。
まず、初心者は魯迅公園から。
魯迅というと、学校で、阿Q正伝という名前を聞いた覚えがあるのでは?
私の場合そのレベルしか知らなかったけれど、
調べれば調べるほど中国人にとって“現代文学の父”と言われるほどの
重要人物。偉~い人なのだ。
この間、魯迅記念館に行ってみた。
入り口でチケットを人数分もらい(入場無料)
入館する際、荷物チェック(X線みたいな)を受け、
水を持っていると係員に飲んでみせて中にやっと入れる。
(かなり厳重チェック!!)
魯迅の作品、魯迅が影響を受けた人々など魯迅の一生について、
映像や、遺品などの展示物から知ることができる。
魯迅が仙台で医学を勉強していたころの写真と映画、
中国で危険分子として扱われ、書いた書物は発禁処分となり、
公安から目をつけられていた中、内山氏にかくまわれたことなど。
日本人でも偉い人がいたものだ、と思いきや、
次のエリアでは日本軍に首切りされる人の写真が・・・・。
しっかり愛国教育してますね。
最後は魯迅の国葬の映像で終わるのだが、
魯迅が亡くなるまでのレントゲン写真、宋慶鈴が魯迅に宛てた達筆な手紙
そして、亡くなる前まで使っていたコーヒーカップなど展示されている。
でも、特にすごいのが、日本人の友人が作ったデスマスク。
眉毛やひげなどが埋め込まれ生々しい。
でも、でも、日本人に馴染み深い公園ではあるものの、
なぜか韓国人が多い。
確かに、日本人観光客はもの静かでマナーもよく目立たないのは確かだ。
では、なぜ韓国人が多いのか?
それは、敵国日本軍に韓国人が命をかけて中国のために戦ったので、
魯迅公園は韓中友好の場所である・・らしい。
それに、昔、この辺りは日本人疎開地はもとより、日本軍の占拠地ともなったし。
魯迅公園より車で10分くらいの位置にある和平公園は、その昔
日本軍の武器庫があったそうな。
上海、この名を聞くと中国の中の近代都市とイメージする人も
少なくないだろう。
でも、違う観点から上海を見るとき、この街がただの経済都市でないことに
気づかされる。