「お父さんが許せない」と言って
家を出てしまった子どもたち。
出ていかれたことはショックだが、
引き留めない恵一(長谷川博己)
「引き留めたくない」のか
「引き留めたい」のか
自分でもよくわかっていない。
子どもたちそれぞれの意思ははっきりしている。
お姉ちゃんは、お父さんが
「お母さんのことも自分たちのことも愛していない」
と見抜いていて、
それが悲しくて、腹が立って、寂しくて、許せない。
お兄ちゃんは、自分の父親が、
同性として、父親として、情けない行動をとっていることに失望して、
「こんな奴が自分の父親なのか」と思うと、腹が立つ。
弟はお兄ちゃんやお姉ちゃんと同じ気持ちもあるが、
感情的になっている二人に代わって、
ドライに今後のことを考える役割を担っている。
末っ子は、お父さんと暮らせなくなること、
みんなが笑顔でいられなくなること、
いろんなことが不安で、
どうすれば元通りになるのかを考えている。
私の想察では、多分そんなところ。
でも、子どもたちは父親に対する期待をすべて捨てたわけじゃない。
だから、いろいろな形をとって
父親の気持ちを試そうとする。
「本当に私たちと一緒に暮らしたい?」
「私たちのこと、本当に愛してる?不倫相手よりも?」
本心からでない「あたりまえじゃないか」は
子どもたちには通用しない。
みんなを仲直りさせたくて偽装誘拐をしたキイちゃん。
「キイはお父さんのこと大好きだよ、お父さんはキイのこと好き?」
「・・・・わからないんだ」
「何だよそれ!!」
「ごめん・・・」
恵一と子どもたちとの溝は
広く、深いものだと、実感させられます。
そうそう簡単には埋められない。
今回も、重かったですね。
その上
自分のおじいちゃんが、
自分のお父さんの首を絞めているところを目の当たりにするなんて、
子どもたちには重すぎる。
でも、
キイちゃんの偽装誘拐ですべてが解決するようなドラマじゃない、
もっともっと、深い心理に食い込んだドラマなんだなあと思うと、
ますます、次も観たくなりました。
それに、
恵一がキイちゃんに手を挙げたシーンは
恵一が全身で父親をしてる姿が
垣間見えて、
針の穴くらいの希望だけど、ちょっと嬉しくなりました。