アシッド | kazuのブログ

kazuのブログ

サラリーマン社長のムービートラベル

先週は、日帰り添乗で映画はお休み。行き先は近場も近場、ホンマに近場の大阪府池田市にあるカップヌードルミュージアム・安藤百福記念館へお客様をエスコートして参りました。チキンラーメン製作の実習にカップヌードルのデザイン作りと子供さんだけでなく大人の方々もなかなか楽しそう。けど、ここ人気やね。もう開館前からズラリと並んでおられました。8月25日のこのクソ熱い中。インスタント麺作りの後は久々、不死王閣さんでお昼を頂きました。日帰りって結構しんどいんですよね、皆さんお疲れさまでした。それとミュージアムと不死王閣のスタッフの皆さまありがとうございました。

そして、一週跳んで鑑賞させて頂いた映画が、おぉーこれまた久々、フランス映画です。作品名は「アシッド」。ACIDE=「酸」って意味やね。地球の温暖化、慢性的な大気汚染による大量の酸性雨がフランスの国土を襲うと言う、まあ所謂、自然のしっぺ返し、こう言うのディザスター映画って言うんかな、雨に打たれたら体が溶ける、木々も鉄も森羅万象なにもかも...確かに内容が内容なんやけど暗いわ!暗いっ!フランス人。フランスと言えばつい先だってのパリオリンピック。選手の皆さんにはホンマにご苦労さん!なんやけど大会運営には開会式直後から大会中、閉幕してからも非難の嵐でした。もうあんな子供に見せられんような開会式を芸術だ、トランスジェンダーだ、多様性だなどと言うセンスにはついて行けません。キリストの「最後の晩餐」をディスったような寸劇、マリーアントワネットが自分の首を抱えたミュージカルとこれが、流行の最先端と言われたパリの成れの果てですわ。まあ最先端を行きすぎて前が見えんようなったんやね。そんな国民が作った映画、キッツいですわ。監督さんは「世界の終わりを描きたかったのではなく未来についての疑問を提起したかった」なんておっしゃってるようですが暗澹たる思いを画像にして頂きました。それはそれでありがとう...。ごちそうさまです、もうええわ。

異常なほどの猛暑、慢性的な大気汚染、それらがもたらした強烈な酸性雨は南米を襲い凄まじい被害をもたらした。ここフランスでも連日ニュースは気候変動を報じ、その不気味な足跡は刻一刻と近づいてきた。

ベルギー国境に近い地方都市、フランス北部の町、アラスに住む中年男性ミシャルは2年前に起こした過激な労働争議の元、警官に対する暴行で逮捕され仮釈放中の今でも足首にGPSの監視装置を付けることを義務付けられている。そんな孤独な彼のよりどころは元同僚のカリン。足が不自由な彼女は今はベルギーの病院に入院しているがミシャルはもう一度彼女と共に人生をやり直したいと考えていた。

ある日、ミシャルは元妻のエリ-ズからの電話を受ける。折も折、酸性雨を含んだ不気味な雨雲がフランス北部一帯に近づきつつあった。市民に外出禁止令が発せられる中、寄宿学校に預けた一人娘セルマを迎えに行くのに車がない、一緒に迎えに行ってほしいと言う。渋々彼は同行したのだが道路は人と車であふれかえっていた。止む無くわき道に突っ込み、森の中で乗馬訓練中に先生や友人たちとはぐれてしまったセルマを見つけ出した時は間一髪だった。猛烈な酸性雨が降りだし、それにふれたものは鉄も生物も溶け出すのだった。ようやくの思いで無人の邸宅にたどり着きそこで一夜を明かす。雨が上がった時、酸で車は駄目になり3人は徒歩で脱出する一団と合流しベルギーの国境の橋にたどり着いた。だがそこで退去する避難民と整備する警官たちとの間に小競り合いが生じ橋が崩落、エリーズが酸を含んだ川に放り出される。セルマが叫ぶ中、エリーズは川の中へ消えてゆく。

絶望に沈む中、ミシャルとセルマは一段とはぐれ酸性雨を避けながら森の中をさ迷う。体力も限界に近づいた時、森の中の邸宅に住む母子に救われる。母デボラは難病を抱え、透析が常時必要な幼い息子ウィリアムと暮らしていた。

デボラは迷惑そうだったがウィリアムはセルマに懐いた。時期に嵐が来る。ミシャルは嵐が去った後、カリンのいるベギーのアントワープを目指そうと考えた。だが安全に思えたこの大邸宅も酸性雨を含んだ猛烈な嵐のにより建物が腐食し始める。二人はカリンの元へたどり着けるのか...。

 

内容も暗けりゃスクリーンも常に薄暗い。夜のシーンなんかよく見えない。絶望的になんか疲れきった最後。ほんとに参ったね。流石に多様性間最先端フランス映画です。昔はフランス映画でもええのありましたけどねー。「ジェボーダンの獣」なんてよかったですねー。けどこの映画、なんか救いようがありません。同じディザスター作品でも先日の「ツイスターズ」は科学の力で若者たちが竜巻を粉砕しようと言うハチャメチャな発送ながら明るく、未来に希望の持てる作品でした。アメリカとフランス、やっぱり国民性の違いかな。

猛暑、猛暑の夏も過ぎ、9月。ちょっとはこの暑さもましになりかけたかなと言う感じのこの頃ですが、猛暑に大気汚染とくれば酸性雨ですか...。これがほんまなら怖い映画です。