成田発のLCCが安くなってきたこともあり、機会があったので新千歳空港から南におりて苫小牧、登別、室蘭、洞爺と回ります。初夏の気候の北海道を楽しみたいと思います。(2015/05)  

翼を見れば分かりますが今回はジェットスターを利用して成田から新千歳空港へ旅をします。出発が7時15分成田発と早いのが難点ですが、その分2日間十分に楽しむことができます。北海道らしい田園風景が見えてきました。

降りてレンタカーで苫小牧駅に急ぎます。

ホームには寝台列車の北斗星が停まっていました。

思ったよりも時間がかかり北斗星が到着する写真を撮りたかったのですが間に合わず後姿しかとれませんでした、残念。でも貴重な写真です。

そのままフェリーターミナルに寄ってみましたが、大きな輸送船やフェリーが沢山停まっていてさすがは港町・苫小牧という感じがしました。写真は仙台や名古屋航路のフェリーきたかみです。

さて昼にはまだ少し早いのですが漁港市場の中にある超有名店・マルトマ食堂に入ることにします。他は知らないというかここしか知らないです。


まだ午前中なので定番のホッキカレーはちょっときついかなと感じたのでホッキめしを頼みました。ホッキはもともと好きですがやはり少し土臭さが残りますね。でもこんな肉厚なホッキは東京では食べられないでしょうね。

店内は凄まじいばかりの写真とサインが天井まで貼られています。

だいたいの旅番組やレポーターは来ていると思います。メニューの種類がすごいです。

さて次に登別を目指しますが、ここからは室蘭本線に沿って海岸線にまっすぐの直線道路(36号線)が続きます。途中放牧場では親子の馬がのんびりと草を食べています。

途中の白老駅ですが昔懐かしいD51(333)が展示されています。昔は北海道で大活躍したことでしょう。

そして白老町と言えば国道36号線を走ると見えてくる巨大な看板というかオブジェに度肝を抜かれます。店内も約1500名収容できるということでそのスケールのでかさには我々もただびっくりです。

さて北海道を代表する温泉地の一つでもある登別温泉に寄ってみます。JR登別駅です。

登別と言えば地獄、地獄と言えば鬼ということで登別温泉と言えば鬼の看板が良く登場します。


登別温泉のシンボルの地獄谷です。あちこちから白い湯気やガスが噴出し岩場の色が白く変色しているのが見てとれます。

遊歩道で地獄谷の奥まで進みますが、あちこちに湧出口や噴気孔があって危険は無いもののあちこち硫黄の臭いが立ち込めています。

遊歩道の奥では間欠泉を見ることができます。数分ごとにぼこぼこと温泉が湧きあがり湯気が立ち込め熱気が伝わります。

温泉街の中心には間欠泉を活用した泉源公園がありますが、さすがに周囲には大きなホテルが立ち並びます。地熱によって街全体が熱気に包まれているようで夏は大変だと思います。

あちこちに鬼がにらみを利かせます。ほかに熊牧場がありましたが今回は時間も無かったのでパスしました。

さらに車で室蘭に向かいます。室蘭は南に突き出た地球岬とその周辺の景観が素晴らしいので周辺を見て回ります。高さ100メートル前後の断崖絶壁が約14キロメートル続きますが、そのシンボル的な存在がこの灯台です。

地球岬の北東側につながる断崖絶壁がトッカリショ岬と呼ばれます。このあたりははやぶさやオジロワシも観察できるなど自然環境が素晴らしいですね。

高さ100メートル前後の断崖ですが、黄色いので朝日を浴びると金色の屏風のように輝くことから金屏風という名称がつけられています。

同じように地球岬の西側には夕日を浴びると銀色に輝く銀屏風という白い断崖が存在します。

さて室蘭から洞爺湖を目指しますが室蘭港を渡る巨大な吊り橋を渡ります。全長1380メートル、寒冷地らしく積雪寒冷地対策の吊り橋です。

夕方洞爺湖に着きましたが、初めて見る洞爺湖は波静かで水清く、中央に浮かぶ中島も神秘的です。洞爺湖自体は周囲43キロメートルとほぼマラソン距離と同じで前の週に洞爺湖一周マラソンが開催されたとのことです。
こちらはJR室蘭駅です。

着いた旅館ではすぐ部屋で夕食を出してくれました。仲居さんが何もありませんけどと言って食事を持ってきてくれましたが、なんというご謙遜、とても美味しくいただきました。

4月からは毎日8時半に洞爺湖花火鑑賞船が出ています。
この船は700人乗りのけっこう大きな船でしたが、あちこちのホテルから団体さんがバスで集まってきて最終的には200~300人くらいは乗っていたようように思います。

遊覧船の回りで花火が打ちあがります。

もっとしょぼい花火を想像していましたが、量も規模もなかなかの花火で湖畔からも20分間ほど楽しむことができました。船上ではもっと楽しかったと思います。

旅館に一人で泊まるのもなかなか楽しいものです。畳部屋でこんな感じです。

その②に続きます。(30)