その①から続く
駅からすぐ近くの玉藻公園にやってきました。今までゆっくりと見たことがなかった高松城を見学したいと思います。
すぐ近くが海ですし典型的な海城という印象です。なお日本三大海城は今治城、中津城、そしてこの高松城です。
16世紀末に築城が開始されていますが1642年に松平頼重公(水戸光圀の兄)が高松に入ってから大きく改修されたようです。
最終的には内堀、中堀、外堀と3重の堀を持つ巨大なお城であったようです。
写真は北の丸の月見櫓です。
たまたまお堀の中を和船で回ることができるとのことで、この機会に乗って海城であることを確認してみることにします。
30分ごとに出ているようでちょうど船が戻ってきました。このように風流な姿です。
さて初めてのお堀クルージングに出発です。直射日光が暑いので笠を貸してくれます。
堀の正面に美しい石垣の天守台を見ることができます。
船で天守台の石垣にもかなり接近して真近に見上げることができます。
渡り廊下の近くにも接近してくれます。
ところで海城のためにこのお堀は海とつながっているということで魚も鯛やチヌなどが泳いでおり最初はびっくりします。慣れているせいか船の周りをずっと付いてきます。
エサを投げ込むと激しい争奪戦になりますがその際に鯛がいるのがよく見えます。
魚に追いかけられながらも堀から石垣の観察ができてなかなか貴重な体験でした。
お堀には水門があってここが海とつながっているために小さいうちに海の魚が入ってきて大きくなって戻れなくなってお堀に住み着いているのだそうです。大きくなると出れなくなってしまうそうです。
天守台に登っての風景です。南蛮様式の3重の天守があったそうです。
珍しい廊下橋も実際に渡ってみることができます。
夕方になりましたが高松の名勝地、栗林公園に寄ってみます(北門)。
ここも小さい時の家族旅行で来たと聞いていますが記憶は全然ありません。
国で最も広い庭園と言われるだけにとにかく広大できれいによく整備されています。1642年松平頼重公が入って以来明治維新に至るまで代々整備、愛されてきたようで、江戸時代の回遊式大名庭園として素晴らしい景観を維持しています。
庭園は6つの池と13の築山を巧みに配置して一歩一景と呼ばれる変化に富んだ四季折々の美しさを醸し出しています。
蓮の葉っぱが1メートル以上あって驚かされます。
屏風の様にきれいにそろえて立ち並ぶ屏風松です。
頼重公はこの広大な敷地に御殿を建てて優雅な生活を送っていたのではないでしょうか。
飛来峰と呼ばれる竹山で富士山を模しているといわれます。ここからの眺めが紫雲山を背景に園内の最も美しいビューポイントと言われます。とにかく広いので迷子になりそうですし同じ景色が無いような印象を受けます。
数寄屋作りの掬月亭ですが景観が素晴らしく歴代の藩主にも愛された建物ということです。
どこにも隙の無美しい景観です。また時間のある時にゆっくりと散策して季節の景観を楽しんで大名気分を味わいたいですね。
さて池の鯉にエサ麩をやることができますが一番先に集まってくるのは亀たちです。
あれ、なんか色が違うと思ったらスッポンが混じってエサをパクリと食べてビックリ!よく見るともう一匹いました。
はい高松は楽しかったですね。気が付いてみると高松に来てから朝昼晩とうどんばかりで一回も米粒を口にしていませんでした。
帰る際には天然温泉きららにて汗を流してさっぱりとなって帰ることができました。 (30)