その①から続く
那谷寺の参拝の帰りにすぐ近くの粟津温泉に寄って見ました。お目当ては創業718年ともいわれる温泉宿「法師」です。日本の温泉の中の老舗中の老舗、テレビ番組でも世界で一番古い旅館とも言われたこともあります。日帰り温泉が無かったので残念ですが一度は訪れてみたい温泉宿です。
さて小松空港近くの安宅の海に戻りましたが日本海は低気圧で大荒れの様で波しぶきが高く上がっています。
普段ここから見る日本海の夕陽はとてもきれいで絶景とのことですがこの時期からはかなり厳しい気候になるようです。
この海岸の松林の中に安宅の関跡があったようです。かつてはここ安宅は交通の要所として栄えていたとのことです。
松林の中に史跡安宅の関跡碑がありました。義経一行の話は伝説じみた創作部分も多いのですが安宅の関があったことは間違いがないということなのでしょう。
展示の見所は弁慶の山伏の衣装と勧進帳のダイジェスト映画です。確かに勧進帳だけは何回見ても楽しめる歌舞伎の鉄板メニューですね。
安宅公園内に安宅住吉神社があります。
雨に濡れた参道が非常に美しいので参拝します。
拝殿にお詣りしましたがここは義経一行が関を突破したように難関・八方ふさがりを突破するご利益が期待できる神社で有名とのこと。
拝殿すぐ前には勧進帳を読み上げる弁慶像がありました。
次に梯川の反対側の勝楽寺を訪れてみます。関守の富樫左衛門の配慮で義経一行が休憩したと言われるお寺で弁慶の法螺貝が残っていると伝わります。ここは非公開ですので見ることはできません。
最後に小松城跡に寄るつもりでしたが天候も悪く時間が無くなってしまいました。石垣を眺めただけで空港へ急ぎます。
城跡は確かに石垣だけでほとんどは高校のグラウンドになっていました。ここも前田利常の時代に整備されたようです。
そういえば金沢は金箔で有名ですので来年の干支の金箔さるが並べられていました。小松は今年の最後の旅になるのかも知れませんが来年もまたたくさん旅できるといいですね。
小松空港は金沢や富山や福井に出張する際に利用するのですが小松市の歴史に触れる機会は少なかったとので今回は時間を取ってしっかりと歴史を踏みしめれて良かったです。あちこちに行きましたが多太神社や勧進帳館などで丁寧に一生懸命に説明していただけて勉強にもなったと感じました。
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