北海道の観光地で留萌・増毛はなかなか行ってないと思いますが一度は訪れたい海沿いの街です。旭川から車で約1時間半、初めてになりますが日本海側の留萌市と増毛町を訪れます。 
旭川から車で留萌市を目指します。途中深川駅に寄ってみました。鉄道好きというわけでもないですが北海道ではつい駅に寄ってしまいます。思ったよりはこじんまりとした駅でしたね。

同じく留萌駅もこじんまりとしていました。留萌の名の由来はアイヌ語「ルルモッペ」」(潮が奥深く入る川)から来ているとのことです。時間があれば増毛まで列車に乗って移動したかったのですがこの時間帯は列車が無いため車で増毛に移動することにします。

駅舎内には日本一の巨大数の子モニュメントがありました。数の子生産日本一の町です。

また駅の中には鮭をくわえた熊の剥製がありますが、1915年の三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)という恐ろしい事件の事を思い出しました。鮭ではなく人間の味を覚えた巨大熊が人里を襲って来るという恐ろしい史実があったということで史跡も残されています。

記念の入場券を買ってホームへ入ってみました。

増毛~留萌~深川を走る留萌本線の列車が着きました。廃線の噂の絶えない路線ですのでぜひ一度乗りたかったですが今回は諦めました。でも鉄道マニア(特に乗り鉄)が大勢やってきていると思います。

行ってしまいました。いつまでも見送っていたい気分になりました。

留萌から増毛を目指して車を飛ばします。

留萌の海は本当にきれいですが、かつてはニシンで海面が黄金色に輝いたとのことでこの岬は黄金岬と名付けられています。ここから見る夕日は「日本の夕陽百選」に選ばれています。

黄金岬の前の海は奇岩が広く強い荒波を起こしています。

道路沿いには海の家のようなお店が並びます。その上の高台には幕末に「のろし台」として利用されていた資料館(留萌市海のふるさと館)があります。

増毛町への道路はこのような海岸に沿って走る絶好のドライブコースです。

増毛への道路は留萌本線と並んで走ります。礼受駅近くに鰊番屋がありました。昭和30年代のこのあたりは本州からもニシン漁の出稼ぎが大勢やってきてたいへんな賑わいだったそうです。

礼受駅ですが無人駅ですがコンテナ駅舎で非常に趣きがありました。

また同じく留萌本線の舎熊駅です。残したいですが廃線を言われるのもわかるような気もしますね。

大正時代の雰囲気を残す終着の増毛駅です。雰囲気はありますがほとんどがお店に使われているようです。

確かに終着駅として線路はここで止まっています。増毛まで鉄道が開通したのは大正10年とのことでこれまで多くの人を見送って多くの人を出迎えたことでしょう。
 

駅前にも古い時代を象徴する建物が多く残ります。風待食堂の看板が出ていますが実際は観光案内所です。

日本最北の酒蔵の国稀酒造です。創業は明治15年とのことですがかつてはニシン漁で漁業関係者が増え酒の需要が増えて自家醸造が始まったとのことです。

蔵内の見学も自由にできます。大きなタンクが並びますがこの時期は比較的繁忙期では無いようで、本格的な酒つくりは11月頃から始まるそうです。寒いので通常の酒屋よりも麹の発酵が低温でゆっくりと進んでいくためまろやかになるということです。

蔵内の雰囲気は歴史を感じます。

なかなか行くことのできない北の果ての地で作られるお酒に杯が進みます。
増毛は漁場としての歴史が古いため明治からの建造物が駅前に残ります。旧商家丸一本間家は重要文化財となっています。

増毛小学校校舎です。昭和11年に建設され平成23年まで北海道内では最大で最古の木造校舎として活躍したとのことで老朽化が著しい状況となっているそうです。

増毛町からさらに国道231号線を車を飛ばして約30分、雄冬海岸にある増毛町直営の日帰り温泉施設の岩尾温泉あったま~るです。湯冷めのしない温まる温泉です。

ここの露店風呂からは国道の向こうに雄冬海岸の奇岩と日本海の大海原が見下ろせて爽快です。恐らく日本海に沈む夕日も綺麗でしょう。

奇岩と荒々しい岸壁が続きます。
増毛町からの帰路でお腹がすいたので途中で昼食です。ここではシーフードカレ-を食べました。

そろそろ車で一路新千歳空港へ向かいます、途中例によって滝川駅にて一休みしますが工事中で駅には停められませんでした。

滝川と言えば松尾ジンギスカンが有名ですがここ滝川が本店です。

良い香りが漂ってきそうな店構えですが今回はゆっくりとしていられないので眺めるだけにします。

新千歳空港では函太郎で鮨を頂きました。大きくて分厚いホタテの鮨の美味さは忘れられませんね。

さっき滝川で見た松尾ジンギスカンも空港で食べれますね。空港には少し時間に余裕をもって腹をすかして到着するのがベターですね。何食べるか迷ってしまいますよ。最後は空港の看板の写真です。機会あれば行きたかったですが青い池も台風で濁っていると新聞で読みました。こんなに綺麗なら一度見てみたいところです。

2泊3日で約850キロを走破する北海道ならではの過酷な旅でしたが十分楽しめました。いつも反省するんですがもっとゆっくりと見たり体験したりとする時間が欲しかったと思います。北海道はふところが深いですからもっと深く入ることも必要ですね。 (33)