郡上の2日目の朝です。昨夜はお城の紅葉ライトアップと天守のブルーライトアップを楽しんできましたので、午前中は街の中をあちこち見て回る予定です。
朝旅館の部屋からカーテンを開けて見上げると郡上八幡城はやや霧の中にありました。さすがにこの時期になると朝はひんやりとして冷たい空気が流れます。山城ですので仕方が無いですが後で再度登城しようとどうか考えていたので天気が心配です。
旅館の朝食を終えて再び見上げるともう霧は晴れて天守閣がきれいに見えていましてホッとしました。やっぱり山の天気なんでしょう。
再び昨夜と同じルートで登ります。昨夜も見た山内一豊と妻の碑と八幡城の天守閣です。
ここから徒歩で12分で天守に着きます。
車もやっと通れるヘアピンカーブの坂道ですが紅葉を楽しみながらてくてくと登って行きます。約10分。
天守が見えてきました。確かに天守燃ゆというイメージになっています。今週がピークでしょうね。
見えてきた石垣は荒目の野面積みですね。石垣は創建当時のままでしょうかね。
天守に続く階段には紅葉した落ち葉に覆われて美しいですね。
あたり一面に赤や黄色の絨毯が敷かれているようです。
この石垣の角は丸みを帯びており算木積にはなっていないのが珍しいです。
良くポスターに使われる紅葉の中に浮かぶ天守のイメージそのままです。
天守から郡上の街並みの眺めですが先日のテレビでピエールさんが魚の形に見えると言われていたその通りです。右が尻尾です。お殿様も町の様子を一望でき常に把握できていたのでしょう。
昼間見ても威風堂々としています。木造ですので火災に注意ですね。
さて街まで降りてきまして街中をぶらぶらしたいと思い地図を研究します。城下町らしく碁盤目が多く町名にも鍛冶屋とか職人町とか分かりやすいですね。
まずは古い町並みが何とも美しい職人町です。家と家が近いですので袖壁と言う防火壁が作られているのが目を惹きます。
昔から何度も火災で被害を受けたのでしょう。水路には水が流れていますし軒先にはバケツがぶら下がっています。イザというときに鳴らす半鐘も見えますし防火体制に気を配っているのが分かります。
こちらはいつでも有名な郡上踊りを見て体験できる郡上踊り博覧館です。夜通し踊る郡上踊りは一度は見に(踊りに)来てみたいですね。
昨夜ちらと見た宗祇水にやってきました。
湧き水を上手に使うように上の枠から順番に使う用途が分れています。生活の知恵ですね。
昔からこの湧水を地域の人たちが大事に使っていた証拠ですね。
さらに先に進んで小駄良川にかかる清水橋を渡ると美しい町並みの光景に出会うことができました。
こちらは吉田川ですが本当に水もきれいで川に囲まれた水の都というのにぴったりの街です。
よく夏に子供たちが川に飛び込んだりしている映像が流れますがここの子供たちは小さいころから川で遊んだり泳いだりしているんですよね。都会の子供たちに体験させたい羨ましい限りです。
街の至る所に水路があって水が流れています。
この時期の郡上市の紅葉スポットということで慈恩禅寺に寄ることにしました。境内の真っ赤な木が目を惹きます。
お座敷からパノラマのような美しい庭園の景観が目に飛び込んできました。
広くは無いですが池の周りに紅葉した木々が水面に写ってきれいですし滝の落ちる音が優しく響きます。
少し歩いていがわ小径を探します。細い路地が多いので分かり難いのですが看板を見つけました。
この狭い水路を湧き水がこんこんと流れています。洗い場もあります。
この流れの中をかなり大きな錦鯉や黒い鯉が悠然と泳いでいます。途中餌箱も置かれていました。小径にはもみじが散って良い雰囲気です。
丸々と太った黒くて大きな鯉も泳いでいました。
元々は防火用の水路でったということですね。街全体に防火対策がしっかりされているという印象です。
またなぜか起源は不明ですがこの写真のような食品サンプルを作お店が点々とあります。
短い時間でしたが昨日の夜について夜の紅葉とお城のライトアップと楽しむことが出来、今日もお城と古い町並みと水都のせせらぎを十分楽しめました。また次に夏の暑い時期に来てみたいです。 足を伸ばして高山、白川郷あたりにも。(32)