私たち脳卒中患者は、その後遺症が人によって様々異なる。

フルタイムで働けるようになった人

パートタイマーで働けるようになった人

働くのを断念した人



リハビリ病院で、退院の時期が話題に出始めた頃、行政の人が、私の身体状況を見に来た。

障害者認定検査。

結果、非該当。

それは見た目には、健常者と同じと見なされたということ。

転ばずに、杖も補助具もなくて歩ける。

でも、実は転びやすいので日常生活は常に注意を怠らず、集中して行動している。

体力的にもかなり低下しているので、疲れやすい。

脳も常にフル回転しているからか、異常に眠気に襲われる。

疲れた~と横たわったらまぶたが自然と閉じることも多い。

が、ふいに死の恐怖に襲われ、ガバッと目か覚めることもよくある。

眠りが常に浅いのだ。

熟睡してみたい。



話を元に戻そう。

退院後は、傷病手当てを数ヵ月遅れで支給されたが、復職の話が出て、発病後3ヶ月半で復職した。

1日4時間の時給をもらうパートタイマーとして。

正直、傷病手当ての方が何万円も多くもらえたが、復職を選んだ。

身体的にはリハビリも必要で、通院しながらの復職だった。

傷病手当ては期限がある。1年半しかもらえない。

ならば、収入は半減するが、定年退職するまで10年以上残っている会社への復職の話を受けようと思った。

おかげさまで、もうすぐ復職丸2年になる。

貧乏暇なし、常に火の車だけど、生活の知恵をフルにしぼりぬいて、毎日節約しながら生きている。

体力的にも少し強くなり、学童保育のアルバイトも入れるようになった。

あ、明日は土曜日、アルバイトの日だわ。



何が記したかったのか?

人様のお金をあてにせず、正直に生きることを私はしたい。

生活保護を不正に受給している人も世の中いるらしいけど、私はしない。

働けるんだもん。

生き残ったんだもん。

正直者が馬鹿を見る世の中であってはならぬと思う。