やれることとやれないこと
久しぶりに、あー、私は片麻痺なんだなぁと痛感する出来事があった。

本当に日常生活のごくごく普通の場面。

服を着替えている時のこと。

長Tシャツの上に、長袖カッターシャツを着た。

前ボタンをはめて、長すぎる袖を一つ折り曲げようとした時に気がついた。

袖口には、4つずつボタンがあり、それぞれ袖口部分の2つずつボタンはかかっている。

残り2つずつがかかっていない。

左袖の2つは、健常の右手でやすやすとかけた。

問題は右袖。

片麻痺の左手で、服を着たまま、右袖のボタンをかけることができない。

一瞬、服を脱ごうと思ったが、あえて今日は挑戦しようと決めた。

面倒くさかったからね。服を脱ぐのが。本音。

で、結果。

見事、成功。

たった2つのボタンかけに、なんと5分も時間をかけて成功。

終わった後、額に汗が(笑)。



私には、やれないことがたくさんある。

でも、やり方を工夫すれば、だいたいのことは時間をかければできるのだ。

落ち込むよりも工夫する楽しさが勝っている。



が、今日はできないことに何故かガチンコ勝負。

う~ん。

やっぱり、面倒くさがらず、服を脱いでボタンかけした方が正解だったな。

不具合のある身体になったことに直視すると、ちょっぴり落ち込みそうになる。

無駄な時間だった?

いやいや、不具合があるからこそ、急がば廻れの生き方が大切だなぁとあらためて気づいた。

急がない。

焦らない。

ゆっくりじっくり。



時々、壁に突き当たる。

昔、子どもの頃に見ていた一休さんのセリフをよく思い出す。

あわてない

あわてない

ひとやすみ

ひとやすみ