汚い部屋である


散らかった部屋である


始末をしようと思いもするが 


思うだけ


立位から胡座位となり


やがて横臥位となる


横臥したまま


安酒を啜り


ぼんやり眺める


部屋


一面の、僕の絵画


絵画のこと


よいように思う日もある


自信なく 


まずく思う日もある 


気持ちは行ったり来たりというわけで


よく思おうが


まずく思おうが 


僕の絵画は 


僕の絵画の顔である


ひとが絵画に己をみるのであれば


自分もまた御多分に洩れずというわけだ


しかし


そんなことを思うてみたところで


そんなことは 


何でもよいような気持ちでもある


一面の絵画


横になる


一面の絵画