木片作品を一年描いて、一応数は揃った
720点ある
これからは完成度を上げていく作業となる
荒削りな作品を、夜更けにひとつひとつ手に取り眺めながら、過ぎ去った日々を、思い出のように眺めてみる
一年、夜が来て、朝が来た
僕はセーターを着て、セーターを脱いで、薄着になり、肌着になり、裸になった
そして、肌着になり、薄着になり、また、セーターを着た
日々は過ぎ去った
季節は過ぎた
一切は定石通り、正しく過ぎていった
作品の中には季節の残滓が沈んでいる
自分も琥珀の中にいる虫の様に、其れに絡め取られて沈んでいる
其れらを、眺めているんだ
だから何だというのだけれど、何なんだ、懐かしいだけさ
だから
いやいや、酔っ払いの感傷さ
馬鹿らしい