蘭子の官能日記 堕ちる女 | 聖★黒薔薇学園~恋愛・人間関係・女の性 艶女になる為のテクニックを御紹介~

蘭子の官能日記 堕ちる女

蘭子の官能日記 堕ちる女


とりあえず、私は1人で考えたくて

引っ張るヒロシの腕を振り解いて家に帰る準備をした。

平衡感覚がない。


「帰る・・・。」

「泊まってけよ。」

「ううん・・・。家に帰るよ。」

ヒロシはそれ以上引き止めなかった。

家に帰れば蘭子の親がいる。

もしかして相談してくれるのかもしれない。

一刻も早くお金の準備もしてほしかったからだ。


実際理恵に使ったお金は

蘭子からもらったお金を含めると500万円じゃ足りない。

今までだって蘭子を騙して理恵に5万、10万と貢いできた。

食事代、プレゼント代、果ては理恵を乗せるための車代・・・

理恵という女からの快楽を得るために。


「気をつけてな。」

ヒロシはベッドの上から手を振った。

もう深夜だ。

タクシーを拾えるとはいえ

自分の彼女をこんな時間に1人で家に帰らせるという神経が信じられない。

普段ならここで爆発するポイントなのだが

今の蘭子には、目の前に迫り来る恐ろしい現実に

全く気が回らなかった。

「鍵、かけといて。」

背中でヒロシの声をぼんやりと聞いていた。


ヒロシのような未成年者にいくら暴力団でもお金は貸さないだろうという冷静な判断が

その時の蘭子には出来なかった。

そう、全てヒロシの作り話だったのだ。

確かにAZローンに行った事は行った。

しかし未成年の返済能力のないヒロシに

100万円の金を貸すほど

いくら暴力団とはいえそこまでバカじゃない。

門前払いをされたのだった。

誰が見たのかは知らないが

ヒロシにとっては

蘭子からお金を巻き上げる為の

都合のいい噂だった。


タクシーの乗って私は一枚の名刺をカバンから取り出した。

香川さんに相談しようか・・・。

香川さんなら相談に乗ってくれるかもしれない。

暴力団関係の人にも話を通してくれるかもしれないし・・・。


いや・・・。やっぱりよそう・・・。

これじゃあ親に泣きつくのと変わりないじゃない。

私が自分の手でヒロシを救ってあげなきゃ。

明日・・・瑠衣子に相談してみよう。


私は香川さんから貰った名刺をカバンにしまった。


-続く-


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