蘭子の官能日記 初めての悪友・・・①花屋敷瑠衣子との出会い | 聖★黒薔薇学園~恋愛・人間関係・女の性 艶女になる為のテクニックを御紹介~

蘭子の官能日記 初めての悪友・・・①花屋敷瑠衣子との出会い

蘭子の官能日記 初めての悪友・・・①

花屋敷瑠衣子との出会い


「ねえ、あんたモデルやらない?」


大学の講義中、私の背中をシャープペンでつつく女の声がした。

彼女の名前は花屋敷瑠衣子。

名前だけは知っていた。

私の大学の講義は出席番号順、つまり名前の順番に席につく。

私の名前が華帝蘭子。

そしてすぐ後ろが花屋敷瑠衣子。

自分の名前も変わっているが、彼女の名前も相当ブルジョワだ。

あまり名前を覚えるのが得意ではない方だが、

彼女の名前だけは記憶していた。


「私の名前は花屋敷瑠衣子。親は静岡で病院を経営しています。裏口入学でこの学校に入りました。勉強は全くする気はないし、医者になる気もないけど、とりあえず単位は取りたいです、宜しく。」


凄い自己紹介をしたからだ。

一瞬ザワザワしたが、すぐに冗談だという雰囲気になったので、そこで終わった。

当然私の後ろの席なので、その時の彼女の表情は見れなかったが

いっせいに男子生徒の目が釘付けになったので

相当な美人だろうな、と思った。


ある日の授業、私は5分前に席に着くと

前方の教壇の横のドアから背の高い綺麗な女が颯爽と教壇を横切り

私の席に近づいてきた。

豹柄のボディコンスーツにチェーンのベルト。

髪の毛は背中まで伸びたソバージュ・ヘア。

彼女の格好は医学部には似つかわしくないイケイケ風だった。(古い表現でごめん)

また一斉にみんなが注目していた。

男子は羨望の眼差し、女子は嫉妬の眼差しで。

その女は

私に一瞥くれたかと思うと

スッと目をそらし前を向いた。

その目の運び方がとても色っぽかった。

ガタン、と後方で椅子に座る音がしたので

ああ、彼女が例の花屋敷瑠衣子か・・・

と思った。


しかし、裏口入学が嘘か真か実際は藪の中だが、彼女は相当頭が悪かった。

というよりまったく勉強をする気がないように見えた。

授業も殆ど出てこなかった。

彼女を教室で見たのはこの日が最初で最後だった。

その運命的とも言えるたった90分の授業に彼女に声をかけられたのだ。


当時の私は私で、

自分は一体この先何をすべきか

親の病院に就職すべきなのか?

自分のやりたいことは他にないのだろうか?

このまま親の敷いたレールの上を

ただ自分の意思も無しに走って

私の終着駅には何が待っているのか?

などと

暗中模索していた時期だった。


華帝蘭子19歳。


彼女のこの一言が私の人生を、変えた。


-続く-


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