はじめまして | ロンリー侍ドクター近藤惣一郎・己との闘い 自分を信じ切るために.. 「ロンリーだけど 元気になるブログ!」

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脳外科医 美容外科医 ダンサー そして 沖釣りアングラー 
近藤惣一郎の人生が集約されたブログです

カワハギ ポーズ



皆さん こんにちは 近藤惣一郎です。

ずっと以前からブログやHPを立ち上げるお話はありましたが、
プライベートな部分を公表することに対するためらいもあり、
控えてきました。

しかし、幾人かの人たちからのリクエストもあり、
いよいよ始めることにしました。
よろしく お願いしますね。


さて、今日は 早朝のJALで函館に飛び 函館脳神経外科病院で勤務です。
ここは 常勤の脳外科医が8人いる 非常にアクティビティの高い専門病院です。
かれこれ 5年近く 非常勤で勤務させていただいています。
私は美容外科医となった今でも、脳外科医としての仕事や人間関係を大切にしています。

この病院には、函館や松前など、道南地方の方は勿論、
あのマグロで有名な青森の大間や 以前震災にあった奥尻島の患者さんも
船で通ってきてくれます。

湘南美容外科ではさすがに80歳を超える患者さんとは
出会う機会は少ないですが、脳外科ではご高齢の方も多いです。

今日の外来では アルツハイマー症候群で認知症になった80歳の女性と
出会いました。旦那さんと、息子さんが付き添っておられましたが、
お二人とも とても 患者さん思いの優しい人たちでした。

もともと学校の先生をされていた患者さんですが
記憶障害が進み 認知症テスト(長谷川式という専門試験)
でも30点満点で9点とかなり、ボケ症状は進行していました。

しかし その方は常にニコニコ素敵な笑顔で、周囲をなごませる
オーラを放ち、少女のような純真な眼差しで私を見つめていました。

実は 脳外科医として非常に多くの
認知症の患者さんと接する機会を重ねるにつれ
私は ボケてゆくことに対する 独特の考えを持つようになりました。


それは、認知力を失った方は、人生のもっとも大きなテーマともいえる
「死の恐怖」から 解放される 特別な存在であるということです。

宗教や様々な思想は、この世に「生」を受けたものに必然な「死」を
如何に心の平安を保ち受け入れるかを悟るために、人が築き上げてきたものともいえます。

映画やドラマ、あるいはドキュメンタリーであっても
やはり 死を意識したなかで精一杯生きる題材を取り上げたものが
もっとも人の心に響きます。

それだけ、人間にとって 「死の恐怖」は大きいものであり
「如何に死を受け入れるか」が、人生の究極のテーマといっても
良いのかもしれません。

そのなかで、高齢になってから
認知力を失った患者さんは 「自分が死ななければいけない」という
恐怖からも 解放されている 特権階級ともいえると私は考えているのです。

認知症の方は、神様に選ばれた人なのかもしれません。
きっと お元気であった頃の おこないが良かったのかもしれません。

勿論 ご家族はいろいろと大変ですが
今日出会ったあの女性のように 暴れたり、大声を出すわけでも無く
素敵な笑顔で、澄んだ眼差しを周囲に向けているのであれば
ご家族や周囲も 「いたわってあげたい」と優しい気持ちになるのでしょうね。

確かに 認知症で暴力的になったり 徘徊したりする患者さんも多く
現在、そしてこれからの日本にとって 
認知症は大きな問題の一つではありますが、
視点を変えれば、こんなとらえ方も出来ると私は思います。

さて 今日の夜は救急当直ですが その間に
私のもう一つの仕事、フィシングライターの原稿締め切りがあります。

11月発売の週刊つりニュース中部版「カワハギつり作戦」です。
カワハギ釣りは、今 全国的なブームで 
小物釣りながら奥が深く、食べてもとてもおいしい魚です。

キモ醤油で食べるお刺身や 甘く焚いた煮付け、鍋
どれも絶品です!

つりニュースの表紙候補写真を 載せておきますね。

DR近藤 ナチュラル・アンチエイジング
自己紹介・TV番組動画1
自己紹介・TV番組動画2
湘南美容外科クリニック ドクター日記