新人ST(Kくん)と入職からこれまでの5ヶ月を振り返って話をした。最近少しずつ患者さんの担当数も増え、今日は新しい担当患者さんも増えた。
脊髄損傷患者で在宅生活を送っていた方が、今回誤嚥性肺炎で入院した。受傷後、ベッドを15度程度しか上げずに、自力摂取で普通のものを食べてきたという本人と家族さん。ホンマか?と疑いたくなるくらいガリガリに痩せている。ベッドサイドにはペットボトルの水が2本置いてある。「入院少し前までサンドイッチとかオニギリとか自分で持って食べてたんです」「むせることもなかったと思います」と。つい、オイオイほんまかよ?と疑いたくもなったけど、そんなことより評価をしなきゃと。
全粥に、軟らかめのおかずを小さく刻んだ食事が提供されていた。新人Kくんがバイタルチェックをした後、評価も含めて介助。さすがに15度ギャッジの仰臥位はコワイ。側臥位になろうと促すが拒否。しかたなく考え、エアマットの自動体交機能を使って、身体も15度傾斜。本人もそうだと文句も言わない。まっ、気づいたら体が少し横向きになっているという感じだろう。
同席の妻、娘、孫もどことなく空気感が悪い。スマホをいじりながら少し厳しい目で様子を見ている。評価に一生懸命で余裕のないKくんを横目に、私は家人の緊張をほぐすために話しかけた。少しずつ表情もほころんでいく。相手も緊張していたのだろうか?(あとになって聞いた話しでは、主治医から状態によっては今日明日の命かもしれないと説明を受けたあとだったようだ…)。
Kくんは不安そうに評価を続ける。私が家族と話している言葉などは全く耳に届いていないようだ。食事は2割程度の摂取にとどまり終了。途中数回むせたが、咳嗽力はとても弱く、これが誤嚥性肺炎のリスクでもあるんだと考えた。
その後、その日の部屋担当の看護師から「食事の様子(評価)どうでした?」と聞かれるも何も答えられず。「少し頭を整理して伝える」とのKくんの返答に、「食べた量とか、その時の様子(ムセたとか)だけでもすぐに報告はした方が良い」とアドバイスした。
我々言語聴覚士は、いわゆる職人である。専門職というものは、一人前になるにはそれ相応の時間もかかる。だからこそ、私も含む指導者や先輩がいるわけだ。私もそうだったが、不安でも決して逃げてばかりじゃいけない。
毎日不安だったり、自分の知識や技術のなさに凹んだりするかとは思う。だからこそ、ともに感じたことやわからないことを共に話し合いたいと思う。昨日は朝からの豪雨でバス通勤。最終バスの時刻も気づいたら過ぎており。Kくんと一緒にタイムカードを打ちながら、今日というまた充実したバタバタな1日は終わりました。
Kくん、これからもブログにたくさん出演するかもしれませんが、とにかく、一緒にがんばろうぜ〜!