津村記久子 

『つまらない住宅地のすべての家』




たぶん夏頃に読んだんだけど何も記録せず枕元に積んだままだった本


住宅地でコの字型に並んでいる10軒の家

高齢夫婦や父息子二人暮らしの家、40代夫婦や幼い子供のいる女ばかり三世代の家、オタクの若者など、いろんな人が住んでる割と小さめの家の他に地主と思われる家など、沢山の人が色々な、あまり大きくないかもしれない問題を抱えつつ暮らしている。

そこに刑務所から女性が逃げ出し、地元のこの辺りに来るのではないかという噂が。そして住宅地の人総出で見張りを始める。

ある家では小学生が見張りに参加。

ラストがなんとも津村記久子さん風でよかったです。なんか、ほわんとしたような温かな終わり方。

逃亡犯だけでなく少し何かが解決されてるような終わり方でした。


大勢の人が出てきて、それぞれの見方で語るので、住宅地地図に名前、年齢、職業を書き込みながら読みました。


ちらちら読み返しながらこれを書いているうちにまた読みたくなってきた。津村記久子の話はいつもそう。