昨日に引き続き、「天地人」から、
話を始める。
この小説には「義」が、
何度も出てくる。
「義」よりも「利」。
でも、兼続というより、
謙信、「利」も忘れてはいない。
何もなく、「義」だけを求めていない。
青苧の栽培を奨励している。
そうした利があってこそ、
義も生じる、としている。
武田家は「利」のみを
追求したばかりに滅んだとしている。
その武田家。
以前の「その時 歴史が動いた」で
やっていたと思うが、
武田信玄も家臣をまとめるのに
相当、苦労をしたらしい。
そこで用いたのが報酬、
「利」らしい。
ところで、現代について考えてみる。
「利を求むるに道あり」という
ことばも聞いたことがある。
自己の利だけを考えても、
結局は長続きしないことは、
分かりきっている。
でも、信玄、謙信の時代と同じように、
いやそれ以上に、利というか、
経済というか、金は重要になっている。
ちなみにオレの場合、
マンション、絵のローンがある。
電気、ガス、水道のライフライン、
電話、携帯電話、インターネット、
衣(洗濯、クリーニングも含める)、
食にかかる費用...とかなり必要だ。
仮にホームレスになったとしたら、
本人はいいとしても、
社会として、それはよろしくない。
さて、そこで最近話題に
なっている派遣切りを考えてみる。
企業が悪者扱いされ、
雇用を守れ、とよく言われている。
でも、ちょっと考えれば分かるのだが、
あのような雇用形態で、
特にメーカにおいて、人を設備のように
扱っているからこそ、ものを安く提供できる。
すべて正規雇用で雇ったら、
今の値段ではものは作れない(造れない)。
輸出なんて全く不可能だろう。
物価の上昇が今の状況で許されるか?
また、直接関係ないかもしれないが、
ちょっと前には、縛られるのがいやだ、
もっと自由に働きたいという理由で、
フリーターを選んだ人もいるはずだ。
そういう人も、今、職にあふれて
いるのではないのか。
だからといって、そんなのは自己責任だ、
そんなところにオレの税金を使うな、
ともいえない。
何でもかんでも自己責任と突き放すのは、
少なくとも今の日本にはあわない。
だとすれば、みんなが少しずつ我慢、
負担すれば、今の状況は改善されるのか?
そうとも思えないのだが。
難しい世の中だ。