京博で見て来た。
大ヒットである。
とにかくスゴイ作品だ。
今ではこの像は、
源頼朝でない説が、有力である。
そこで大概、「伝源頼朝像」とされている。
でも京博では「源頼朝像」とされている。
どうして「伝」を付けなかったのかは、
聞かなかったのでわからない。
でも、そんなことはどうでもいい。
頼朝でも、有力とされている足利直義でも、
誰でもいい。
実在した人物でなくても一向に構わない。
絵として素晴らしい。雑なところがない。
肖像画、人物画である以上、
重要なのは顔だと思う。
じっくり見て気づいたのだが、
この「頼朝像」の場合、
繊細で微妙な線で顔を描いている。
輪郭、髪、眉、目、
鼻、髭、唇、耳、
いずれも細い線だ。
だが、弱々しい印象は受けない。
逆に画家の志みたいなものを強く感じる。
保存の状態もいい。
京博では、この「頼朝像」の隣に、
「平重盛像」が展示してある。
この「重盛像」は状態が悪く、
顔がほとんど確認できない。
どうして「頼朝像」は保存状態がよく、
「重盛像」は悪いのか、もちろん知らない。
ただ、「頼朝像」だけでも、
いい状態であったのは奇跡だ。
こんなスゴイ作品に
たったオレ一人で向き合える状態に
なれたときがあった。
非常に貴重で贅沢な時だ。
この絵ができて数百年経ていると思うが、
この時、この絵を見ている、対峙しているのは
オレ一人で、他に誰も見ていない。
この展示している部屋いる人は
オレだけなのである。
完全な独り占めだったのだ。
なんと贅沢な時間か。
今の京博では、
この「頼朝像」が疑いなく、一番だが、
このほかにも見所がいくつかある。
それは明日以降。
京博以外にも、
六波羅蜜寺、広隆寺にも行ってきた。
清水寺のライトアップは
体力の都合で断念。
それも明日以降書く。
「頼朝像」、スゴイ。
永徳の花鳥図襖と並び、
少なくとも日本人ならば、
必見の作品だと思う。