基準 | 事実追求 真実探求

事実追求 真実探求

ちょっと立ち止まって、考えてみよう

昨日、藝大美術館とともに、
東博にも行った。



主な目的は、以下の2作品。
・平治物語絵巻 六波羅行幸巻
・久隅守景 納涼図屏風
どちらも国宝だ。



(1)平治物語絵巻 六波羅行幸巻
なかなか厳しい。
と、言うのはオレの基準が上がっている。
比較するつもりはないのであるが、
どうしても、比較してしまう。



その基準と比べると、物足りなく見えてしまう。
その基準とは、絵巻物の場合、
伴大納言絵巻、鳥獣人物戯画(甲巻、乙巻)だ。



この平治物語は伴大納言絵巻と比較してしまう。
困ったことに、伴大納言絵巻は、
鳥獣人物戯画、源氏物語絵巻、信貴山縁起絵巻とともに、
四大絵巻と言われているらしい。



かつ、新日曜美術館で見たのだが、
手塚雄二さん曰く、
伴大納言絵巻は世界最高峰である。



だからと言うわけではないが、
伴大納言絵巻は大好きだ。



また、次々とオレの目の前に
現れる挑戦者(他の絵巻物)を
伴大納言絵巻は倒していくため、
オレのイメージ・記憶のなかで、
どんどん大きくなっていく。
困ったことだ。



平治物語には、あくまでも
オレの見方だが躍動感が見られない。
ただ、一点面白い箇所がある。
展示してある絵巻の最右を見ると、
おーい、起きろ、と言いたくなる。



こういうときは、他人の見方を参考にしよう。
「日本絵画 名作101選」にも、
この平治物語が出ている。
すると解説には、
要約すると次のように書いてある。
「現存最古の合戦絵巻。
色彩、精緻な描写、構図は傑出している」そうだ。





(2)久隅守景 納涼図屏風
これも、オレにとってはイマイチ。
力を抜きすぎのような感じを受ける。



守景は狩野派の画家でもあるので、
それらしい強さのある作品も見たことがある。
それがあればと思う。



これも、「日本絵画 名作101選」を見ると、
次のように書いてある(抜粋)。
「男のたくましい腕、女の柔らかい肌の線が
異なる線で描かれている。
夕顔の描写は洒脱な味わい。
墨の濃淡が生きている淡い色彩。」



ちなみに、この場合の基準も考えてみる。
狩野派、墨絵(納涼図は完全な墨絵ではないが)
ということでは、永徳の花鳥図襖がそれになる。
でも、この作品は以前にも書いたが、
個人的な考えで世界一の絵だ。



屏風の基準はまだ見当たらない。
尾形光琳の紅白梅図かもしれない。
一度だけ見たことがあるが、
まだ基準と言えるほど、
強いインパクトを受けていない。



長谷川等伯の松林図、
風神雷神図(宗達、光琳、抱一)でもない。
むしろ応挙の雪松図が最も近いか?