今の東博はスゴイ。
連休で気合が入っている。
見所が満載だ。
オレのお気に入りは、
速水御舟「京の舞妓」
川合玉堂「溪山四時」
雲中供養菩薩(平等院)
そして
渡辺崋山「鷹見泉石像」
今日は「鷹見泉石像」について。
他の3点は明日以降。
鷹見泉石像を分解して見ると、
面白いことがわかる。
・顔
・着物(装束、胴体)
・刀(持ち物、小道具)、
・背景(バック)
の4点だ。
顔
以前にも書いたが、線のみで描かないで、
陰影も用いて表現している。
この辺がこれ以前、
およびこの時代の日本画らしくなく、面白い。
でも色数、筆数は多くないので、微妙だ。
着物
必要最小限の色、線、いかにも日本画だ。
刀
これは着物とは異なり、
詳細に描いている。
このアクセント、メリハリがいいのだ。
実際の日本の武具(鎧、兜、刀)も
面白い点があるのだが、
これもいつか触れよう。
背景
日本画にはよくあるのだが、
この作品も何もない。
薄く着色されているのかもしれないが、分からない。
しかも画面の上3分の1程度は余白だ。
ちなみに、今の東博で
この作品の隣にある応挙の描いた人物画の余白は、
画面全体の3分の2程度を占める。勿体ない。
冗談で、これならこの部分を切り離して、
別の作品を描けばいいのに、と思わないこともない。
これら4つの異なる要素からこの絵はできているが、
バラバラには見えず、まとまっている。
言うまでもなく、顔、特に眼の表情には迫力があり、
崋山の心意気を感じる。必見の作品だ。
ちなみに、東美の21世紀展もいい。
既に名声を得ている人たちの作品なので、
変なのが全くない、とは言わないが、
非常に少ない。落ち着いて見られる作品が多い。
5月後半にもある。おススメだ。