見所は1つ。
夜桜、紅葉、海山十題(のうちの数点)、
蓬莱山がまとまってあるところ。
これだけ1室にそろうとすごい。
ほかにもたくさんの作品があるけど、
極端なことをいうと、見なくてもいい。
この部屋に来ると、
「気魄の画家・大観」、の意味がよくわかる。
だが、残念なことに、夜桜、紅葉とも、
展示は前期のみである。
全体を見て気づいたことは、
大観は青(群青)の使い方がうまい。
かなり日本画は見ているつもりだが、
なかなか青がきれいだと思う絵に会わない。
画面に塗る前の粉末の状態が、
一番美しいと思う。
他に青の使い方がうまいと思う画家(日本画)は、
後藤純男なのだが、青については、今後にしよう。
さて、実は、大観は
全体的にはあまり好き(得意)ではない。
筆致があまり好きではない。
大観の描く線が今一つと思ってしまう。
朦朧体は、あれはあれで好きなのだが、
線のある絵の線が、弱く見えてしまう。
だから、生々流転もすごいとは思うが、
好きかと聞かれれば、そうでもない。
小林古径が言ったように、
「線は決定的でなければならない」は
確かにそう思う。
それにしても、大観もそうだが、
川合玉堂もタイトルが美しいが、難しい。
失礼な話だが、画家自身にタイトルクイズをしたら、
覚えているのだろうか、と思う。
気になることは、会場が明るすぎることだ。
会場の照明は落とし、絵のみにライティングすれば、
もっと引き立つと思うのだが。
気になったので、アンケート用紙に書いてきた。
ちなみにその後、
山種美術館にも行ってきたのだが、
こっちはいまいち。
良かったと思うのは、上村松園ぐらい。
上村松園についても、いつか書こう。