リュウザエモンと2人暮らしの夏が始まった。 大学のケミストリーラブの仕事は6月からと言うわけで今は自由の身。 いったいいつおきているのやらいつ寝ているのやら。 私が仕事に出かけるときにはまだぐっすりお休みのようである。 自分の部屋くらい片付けなさいとまずはそれから。 確かカーペットがしいてあったはずよね、と皮肉。


あまりうるさく言っても効果がないのはわかっているので、感情に任せて言い募ったりはもうしない (ティーンエージャーの扱い方はほとんどプロ)。 仕事から帰ってみると大きなゴミ袋が持ち上げられないくらいの重量で膨らんでいる。 よしよし、その調子。


クマゴローの書いた6年前の英文学のレポートが出てきたよ、僕も同じ本のレポート書いたんだという。 この同じ教授はうちの息子たち3人ともお世話になった人である。 どっちがよく書けてた?と訊くと、もちろん僕のという素直な子。




カンサスの田舎にて
用意するのに10分、食べるのに5分のパスタです。 アスパラガスとツナ、たまねぎとトマトを入れました。 トッピングは葉パセリとパルメザンチーズ。 出来上がってからライム半分を絞ってかけるのと、野菜をいためるときにちょっと隠し味にマヨネーズを入れるのがコツ。 これはマヨラーではないリュウザエモンにはナ、イ、ショ。

帰ってきた息子たち2人と映画を見に行く。 スタートレックの最新作、前評判もすごくいい。 筋金入りのトレックファンとしては見逃せない。 一人で封切の夜に行こうと思ったが、ちょうど学期末試験の息子たちをおいてきぼりにするのはかわいそうなので待ってやったのだ。 クマゴローのやつは先駆けして見に行って、よかったとメールをしてきた。 けっ。


やはりこういう映画は劇場で見る値打ちあり。 音と画面とに圧倒される。 もともとのキャラクターを若返らせた配役も絶妙だし、ストーリーも無理がなくオリジナルとの関連もうまい。 リュウザエモンに頼まれて密輸入したM&M(チョコキャンディ)を食べながら2時間ちょっとを堪能した。 お勧めである。 


州議会が終わり、委員会に出席しなくても良いし、テレビカメラを意識しなくてもよくなった。 スーツから開放された気楽な毎日。 とはいってもジーパンとt-シャツというわけにはいかない。 金曜日はカジュアルフライデーでこれは例外。 先頃日本的なデザインのスカートを2-3見つけたので買ってみた。


カンサスの田舎にて

カンサスの田舎にて
 

隣のオフィスの同僚に頼んで写真を撮ってもらった。 腕がブットイじゃないのこれじゃだめ撮りなおし、とかさんざんごねた。 シャイな30歳前後の男(ロースクール卒業してまだ2年目、離婚暦あり)、腕はそんなに太く写ってないよ何で僕がこんなことしなきゃならないんだなんてぶつぶつ言っている。 息子たちの年代に近いのでついこっちも高飛車になる。 かわいそうに近頃は私がドアをノックして顔をのぞかせるとちょっとおびえているよう。 

州議会の終了とともに少し楽になる仕事。 英語の本を読もうと言う余裕も出てくる。 今読み終えたのがこれ。 アニメだがこちらではグラフィックノベルと言う。 もう映画化されていて、その予告編をみたという子供たちはとっても怖そうで見てみようという気にならなかったと言う。
カンサスの田舎にて
怖さはリングに通じるものがあるかも。 家で一人で読んでいると怖いので、仕事場に持って行って読んだ。 目が黒いボタンの母親、伸びたつめの先でこつこつと目をたたく。 痛くないからあなたもボタンを目に縫い付けましょうねと迫ってくる。 大人が痛くないからと言うときは必ず痛いんだという主人公。 こわーい。


あとの読書予定は新作の映画が封切りになる前にハリーポッターの6作目を読み返すこと。 あと薦められている本が何作かある。 読書の夏である。




ツレアイは医学校のスポーツ医療学生協会とかに属していて、その活動に参加しなくてはならない。 医学校の副部長がフィニックスのバスケットボールティームサンの主治医と言うこともあるらしい。 それで、フィニックスでマラソンがあると借り出されたり、高校の体育の検診などもやらされた。 私にはよくわからないが男子はヘルニアを見るのに、肛門に指を入れて咳をさせるのとか睾丸の異常を触診するとかあるらしい。 へーぇ。


23、24歳の女子学生には仕事とはっきり割り切れない人もあったようだ。 そういう人の分までツレアイはしてあげたそうな。 無料の労働力として使われていると言うか、場数を踏むのにちょうどいいと言うか。  ま、羞恥心には程遠い人だから、こういうことにはストレスはないようだ。

母の日だからといって特別なことをするわけではない。 子供たちもツレアイも遠くにいて私は一人。 朝起きてまず裏庭の芝刈り。 かまってほしいスミを無視しながら雑草(タンポポ)だらけの草をなぎ倒していく。 表の庭を刈り始めたら怪しくなっていた空からぽつぽつと雨が。 途中でギブアップ。


9時過ぎにサイノスケから電話。 母の日おめでとうと律儀な子。ガールフレンドとレストランで朝ごはんだそうだ。 リュウザエモンの電話は2時過ぎ。 学期末試験の勉強をしてるんでしょうね、とつい小言になってしまうのをちょっと反省。 クマゴローからの電話は4時過ぎ。 この子は数年前にこれからは母の日に電話はしない、と宣言したので期待してなかった。 365日良い息子でいるからわざわざ母の日だからと言って特別なことをしなくてもいいんだと。 まあ私もそれでいいかと思っていたのだが。 婚約者の彼女に何か言われたのかも。 今手術のローテーションで疲れている様子。


久しぶりに、ほうれん草のオカカあえ、豚肉と野菜の炒め物、トマトとキャベツのスープなど料理を作った。 またジムにも戻らなくては。 クマゴローの結婚式までに10ポンド減らすのが目標。 そうでないと今思っているドレスのジッパーがあがらないのだ。 

やっと今年の州議会終了。 予算も赤字にならないように削りに削って増税は決してしないと言う共和党の最右翼の反対を押し切って少しだけ増やした。 と言っても個人の税ではなく、企業に対して。 朝の2時半までああでもない、こうでもないとやっている。 終わらないと帰れないスタッフは議場での様子をスピーカーで聞きながらオフィスに控えている。最後の土壇場になって議案改正とか入るかもしれないので、その態勢をとりながらも本を読んだり、ビデオを見ていたりする。 夕食はテイクアウトのチャイニーズ。 ピザとこれは当分いらないな、この数週間いやと言うほど食べたから。


今朝はゆっくりと朝寝をしてそれから買い物に。 自分へのご褒美に買ったのがこれ。 


カンサスの田舎にて
ビラビラがいっぱいタッセルまでついている。 もち手は竹細工。 たのしーい。 委員会がなくなるとスーツを着なくてもいいのでかわいいシャツやスカートなども購入。 決め手は第一に肌触りと着心地。 それからデザイン。 あんまりぴったりしたのは体型が丸わかりになるとまずいので避けるが、ぶかぶかだと緊張がなくなるのでこれが難しいところ。 今着たいのは黄色、赤、トルコ石のブルーなど。 白いブラウスは好きだがもう5枚くらいあるのでちょっと休憩。



サイノスケがベースを弾いているバンドがキャンパスのアートフェアで演奏すると言うのでクマゴローとリュウザエモンとで見に行った。 


カンサスの田舎にて

ドラムとチェロの女の子のスカートが短いのがとっても気になった。 キーボードのひげ面のお兄さんはうまいと思ったがギターとボーカルはちょっと。 でもがんばっているのでしっかり応援。 親が応援しなくて誰がする。

あと2週間で大学は終わり、長い夏休みに入る。 サイノスケもリュウザエモンも大学でのリサーチの仕事が見つかったので家に帰ってはこない。 寂しいようなほっとするような。 いくら化学部研究所の仕事で要するにビーカーや研究用品の洗い仕事で時間給7ドルでも、アイスクリームショップの時間給6ドル半よりはいいのではないか。 これはリュウザエモンの話。 サイノスケはまたグラント(政府の補助金)が出るので時間給というわけではない。 そのかわり昼夜なく実験室にいって何やらやっている様子。


長い夏休みと言ったが、毎年あっという間に過ぎてしまうのも確か。 クマゴローはハネムーンをメキシコにしようと言っていたが、トンフルの影響でずいぶん格安になりそう、なんていっている。 まったく気楽なもんだ。