田辺聖子の小説にこういうのがあった。

”誰もいない一人の部屋、自分が動かさなければいつまでもその場所にモノがある、このうれしい静謐。”

わかるなあと感心してしまった。 同じ話の中で中年の魅力的な男が29歳のハイミス(なんて今でもいうんだろうか)に、”目の前の草だけぬいていればいい”と言う。 これもわかるなあ。 手の届かないところの草まで抜こうとするからストレスがたまり、声を荒げ、赤目を吊って〔お聖さんの得意な言い方)しまうのだ。


好きな時に好きな本が読めて、おいしいものが食べれて、一人暮らしもなかなかのもの。