私の仕事場でもう30年来働いている弁護士のジムは予算関係の議案のエキスパートである。 今年はその人の下で働いている私。 結婚していてできのいい一人息子がいて、そして初孫が生まれて人生もう言うことはないのではと思っていたが、最近奥さんの調子がよくないと彼が仕事を抜けるようになった。 インフルエンザにしては長いなあと思っていたら、他の人の話で精神的な病気だと知る。 議会が始まって忙しくなると余計に夫に寄りかかるようになるらしい。 でもジムが小言を言うのをきいたことはない。 奥さんは先週からろくに物を食べてないらしく、今日は奥さんを医者に連れて行くといって休みを取った。


この仕事、今はそれこそ夜も日も無く働いているから、その上に配偶者の心配までとてもするような余裕は私には無い。 きついだろうなと思うが、ジムがしょっちゅうかかってくる奥さんの電話に出ていて、イラついていたり、気短になったりしたのを見たことは無い。 いつもやさしく、これから帰るからね、 とか、今**子(私のこと)がオフィスにきていて待っているからね、とかいっている。 奥さんは大学時代の同級生で学部長の娘だったんだと、何かに触れて奥さんのことを話す。 専業主婦だけど料理は苦手その上ジムは家のことをよく手伝っている様子。


対等でない夫婦の関係は結構あるものだ。 片方が精神的に強くないと支えきれないだろう。