日本にいるころには特に好きでもなかったものがここではめったに手に入らないということで、妙に欲しくなることがある。 ちくわのてんぷら青海苔入りなど。 父方の祖父の家族はちくわのことを猫またぎと呼んでいた、猫もまたいでいくくらいおいしくない食べ物という意味らしい。 という偏見のせいかどうかうちでは小さいころはあまり食べた覚えがない。 庶民の食生活には安くて手軽だったろうに、食卓に出しづらかったのか。 

大きなちくわ一本どでーんとそのまま揚げたのにかぶりついてみたい。 下品といわれようがかまうものか。 青海苔の香りがぷーんとしてくるようだ。 つばが出てきそう。 なぜか40年以上前日曜の夜ポパイをテレビでやっていたのを思い出した。 いつもたいてい日曜には一家で父方の実家に行っていたので、帰ってくるとちょうどポパイが始まったのだ。 ああも毎週夫の実家に行くのは私ならごめんだなと今になって思う。 子供をつれて行ってきてよ、私は留守番とか言って、一人家でのんびりするだろう(実際今そうしている)。