焚きたてのごはんに何がおいしいってバターを溶かしておしょうゆをたらして食べること。 焼きたてのパンにバターでもおいしいんだろうが、そこは日本人。 コレステロールと血圧を気にするようになってバターは一番にブラックリストに載った。 ツレアイはもうバターを食べなくなって10年。 リュウザエモンはバターの硬いのがいやといってマーガリンをパンにつける。 でもまだ4本入ったのを冷蔵庫に常備。 クッキーでもケーキでもバターを使うと匂いが違うし、やっぱりおいしいとリュウザエモンの話。 私は甘いものはどうでもいいので。
2,3歳のころ、父方の里の遊びに行って、バターが食べたいといったらしい。 スティックをそのまま手につかみなめたとか。 手の指のところから溶けていってそのうち油まみれのぎたぎたの手をおばの着物になすりつけて、母に言わせると、ひどいことになったそうだ。 それを許した大人の責任というか、甘やかしたおば(子供を育てたことのない人)への批判といかに幼い私がしたい放題だったかに対して母はきびしい。
言われてみるとちゃんとした記憶はないものの、あのバターが手のぬくもりで溶けていく感じを覚えているような気がする。 もう50年も前の話である。