前から不思議に思っていたことがある。

抗うつ剤で自殺するのと変わらないくらい抗精神病薬で自殺する人は多い。

モノアミン仮説は、その効果にたいして根拠はないが、分子標的薬として、その作用機序には根拠がある。
抗うつ剤がセロトニン症候群を起こすのは確かだし、抗精神病薬が薬剤性パーキンソニズムを引き起こすのも確かだ。

自殺する人の脳内では、何が起きているのだろうか?

情けないのは、誰もそのメカニズムを研究していないことだ。

医療関係者は、被害に対して鈍感である。
ある医師免許をもった代議士に陳情に行った時、ベゲタミンによる中毒死の被害者数をその母数と比較して仕方ないと述べた。

400万人の精神科ユーザーがいる中で、数万人の被害は当たり前の副作用被害だということである。
こんな態度では、いつまでたっても自殺者は減らない。

話を元に戻すと、
様々な情報のかけらを集めて考えてみるが、自殺のメカニズムを説明するこのジグゾーパズルは、容易には完成しない。

しかし、抗うつ剤と同じように抗精神病薬で自殺者が多数出ているということは、有力なパーツの一つであることは間違いない。