何人かの方から、先日の英国の事情に付いての情報提供を頂きました。




ありがとうございます。


整理して、しかるべきところに提出してきます。




改めて、英国の情報を眺めていると新たな確信を得ました。




バルビツレートの問題にしても、SSRIの問題にしても、海外で起こった重大な問題に対して、遅れながらも厚生労働省はその度ごとに注意喚起なり医薬品添付情報の改定を行っています。


つまり、厚生労働省が、注意喚起や、医薬品情報を改定しても、なんの効果も無いということです。


精神医療には、自浄作用は期待できないのです。




英国の場合でも、変わるきっかけは、BBCの特集番組です。


大反響を呼んだ最初の放送に寄せられたメールを追跡調査し、さらに20回に及ぶシリーズとして放送されました。




その結果、社会に新しいコンセンサスが形成され、ついに制度として、軽、中程度のうつ状態の患者への薬物治療が規制されたのです。




今後も、こうした海外の事例は、いずれ日本に導入されるでしょう。


しかし、前述したように、いくら厚生労働省がそうした注意喚起を行っても、状況は改善しません。




ある医師との会話の中で、その答えを見つけました。


その医師は、真面目な本当に心ある医師です。その医師の言葉であったから気が付いたのです。




多くの医師にとって、


厚生労働省はうるさいことを言う分かっていないやつらで、


医薬品の医師向け添付情報の副作用の記載は、’製薬会社のもしもの為の言い訳’なのです。




信じているのは、仲間うちの情報だけです。


学会で発表される研究論文のうち、自分に都合の良い情報だけを利用しているのです。




さらに、英国の事例でも、製薬会社の出す副作用情報は、最大限に過少評価されていることも指摘されています。ネットに溢れる患者の副作用の訴えとの大きな隔たりは、薬の発売後の副作用の追跡調査の制度に不備があること示しています。




英国の事例でも、「精神医療の自浄作用は期待出来きないこと」が良くわかります。




やはり、外部からの圧力が必要です。


被害者が、マスコミとインターネットを動かし、政治と行政を動かす以外に方法は見当たりません。




本当の壁は、個別の医師の心の中にあるのです。