会社の役員の一人が、相談にきた。


これからのこの会社の行く末についてだ。

かれは、野心家である。

よして、DreamMakerでもある。

夢を語る提案書を作らせれば、抜群である。


内心、彼を社長にしても良いと考えている。

会社を大きくするには、野心が必要だ。


もう会社を大きくしようなんて、これっぽっちも考えていない僕は、もはや社長失格である。


良い機会なので、心境を正直に彼に話した。


・野心が無いこと。

・この会社からは、数十万の報酬しか期待していないこと。

・後は、今いる社員の生活を心配しているだけだということ。


なんなら、別の会社を立ち上げて、半身でつとめてもらっても良いとも言った。


彼曰く、この会社の良いところは、ほんとにゆるいところだと言う。


僕は、社命として社員を働かしたことはない。

出退勤を管理したこともない。

それで、15年近く会社続けてきたのだから、我ながら凄いと思う。

この会社は、依存心の少ない大人が勤めるなら、最高の環境であったと思う。


彼は、野心家であるが、

偶然にも、僕と同じような夢を語った。


週3日勤めて、あとの4日は土でもいじって暮らすようなLohasな生活がしたいと。


同意。


全く構わない。明日からそうしたいならそうしてくれ。

全くもってウエルカムである。

週3日来てくれれば、彼は、うちの会社に見合った夢を十分に提供してくれると思う。

それ以上のことを僕は期待しないし、それがお互いに一番ハッピーな落とし所だと思う。


僕自身を振り返れば、週に一日来ればようは足りる。

この会社での僕の仕事は、そんなもんだ。


会社の仕事に対して野心はないが、新しい生活に向けた野心は満載である。

やりたいことは沢山ある。

スナック経営とか、畑仕事とか、サルサバーなんてのもやってみたい。

数年後には、

ほんとに、IT会社とスナックと畑とサルサバーをやってるかもしれない。

(出そうで出ないなんとかみたいな状況が長々と続いているが。)

この会社を始めた頃より、簡単に出来るのは間違いない。


一つの仕事をまじめにやらねばならない。

と、獏然と思いこんでいた自分がいた。

いや、社会の仕組みもそういう風に出来ている。


この常識はもう捨てよう。IT会社は、もう週一回でよいや。


せっかく拾ったこの命。

あとは、前向きに楽しく生きることに全力を注ぐ。


ということで、新ニックネームは、

Joyに決まりました。

ニーナちゃん、採用です。


ちなみに呼び方は、ジョイではなくてジョーイ。

あっ、これはサルサ関係者に限ります。

(まあ好きなように呼んでくれればいいのだが。)