単純な脳-直観とひらめき
単純な脳、複雑な「私」 池谷裕二
脳科学の最前線の話です。
確かに最前線ですね。最近この手の本は読んで
なかったので、読んでみるといまさらながら驚き
です。
その中で興味を引いたというか、教育とも関連
がありそうなのを順番にとりあげてみたいと思
います。
広辞苑では
直観:一般に、判断・推理などの思惟作用の結果
ではなく、精神が対象を直接に知的に把握する作用。
ひらめき:敏な頭の働き。すぐれた思い付きや直感。
これでは同じものになりますが、脳科学ではまったく
違う代物のようです。脳内のメカニズムが違うんです
ね。
では直観とひらめきの違いを、脳科学では簡単に言う
とどう説明するのか。
ひらめきは、思いついた後に理由が言えるが、直観は
自分でも理由が言えないもの、
ということらしい。
直観は脳の基底核から生じるようですが、この基底核
は「手続き記憶」の座、つまり身体を動かす方法を記
憶する部位とか。
この本では箸を持つという簡単な行為でも何十という
腕や手や指の筋肉が正確に強調して働いて、ようやく
実現できる高度な運動と書いてあり、だからこそ、正
確無比だともあります。
そう、直観は正確無比なんですね。
ところで、この手続き記憶というのは繰り返し訓練し
ないと身に付かないようです。
なんだか勉強に似ていませんか。
わけが分からないのに繰り返しやっていると、少し
ずつ理解が深まり、そのうち、問題を見た瞬間にど
ういう種類の問題で、解法はどれって、わかるよう
になりません?
ついでにこのブログを読んでいる人に心強いことが
書いてあります。
この基底核は大人になっても成長するようです。
年を取れば、記憶は衰えども、直観力はますます冴
えるという可能性があります!