ごっこ | スティルマイン

ごっこ

帰宅すると、同じマンションの坊主(2歳くらい、のびやかな感じ)が何をどう勘違いしたのか「おとうしゃんおかえりー!」と私を迎えてくれ、心当たりの無いまま「ただいま、良い子だったか?」と彼の頭を撫で、抱えあげてみようかと親子ごっこを開始した途端に、「お父さんじゃないでしょ、あんた何言ってるの、どうしたの!」と坊主は母親に怒られ、混乱した風の彼と、ついでに怒られた風の私は、お互い「そうか、違うか」と現実に戻された、あの瞬間を書き留めてみようと思う。