ハテナダイアリ | スティルマイン

ハテナダイアリ

長い昇りエスカレーターに乗っている途中、前のカップルがいちゃいちゃしているのに気づいた。なんだか甘えんぼうな彼女だ。

「もーぅ」とか言いながら二人でベタベタキャッキャしていたので「ケッ」と思いながらも、必死で「ボクは気にしていないぞ、自由に続けたまえ」という素振りをしていたのだ。

すると彼女が突然甘えた声で「えー、なんでー!? ハ、テ、ナ?」と幼稚園児のように小首をかしげたポーズをつけてブリッコ(嗚呼!しかしこれ以上妥当な表現は無いのだ!)したのだ。


「ブッ」と大きめに吹き出してしまい、それに気付いたカップルは大人しくなってしまった。
申し訳ない・・・しかし不可抗力だ・・・


思えば少し「ボヨヨーン!!」の奥さんに似ていた――私の好きなタイプかもしれない。

ポーズは「ハ、テ、ナ?」で首を、右、左、右だ(右手は口元にあった気がする)。どうか流行らせてほしい。というか流行っているのだろうか。

私は動きだけはマスターした。声はまだ出せない。