Aさんの在留期限が過ぎていると知って以来、
私は毎日のように

しつこく

しつこく

しつこく

日本に居続けることは良くないことだとか、
早く帰ったほうが良いとか、
沖縄の手続きの続きは代理人をたてろとか、
Aさんの耳にタコができるくらいに
口を酸っぱく言い続けました。
(メッセージアプリで…ですが手紙)

その度に不穏な空気が流れたり、
私への愛を全面に出して抗議されたり、
同じ国の仲間が大丈夫だと言っているという
理由にならない言い訳をされたり、
このまま手続きを成功させずに帰国したら
自分は笑い者だと泣きつかれたり、
日本に滞在し続けて被る不利益は覚悟の上だと
力説されたり、
全くもって話になりませんでした。


私は私で

出入国管理及び難民認定法

について勉強したり、
沖縄での手続きがあまりに長引いているので
同じようなケースがないかと
検索しまくったり、
なんでここまでしないといけないんだろうと
半分、嫌になりながらも、
乗りかかった船から降りられずにいましたショボーン

同時に、
父の諸々の名義変更など
母一人では到底できず、
毎週末を実家で過ごしながら
多忙を極めた日々を過ごしていました。

本当に、もうね、

くっそ忙しかったです絶望

下品な言葉を使って失礼しました。

でもね、正直、忙しさで
父の他界の虚無感を
紛らわせていた私もいました。



そして、そして、
私が導き出した解決策がこちらです。

とりあえず沖縄の市役所に連絡し、

回答を急いでもらい、

それを受け取ったらすぐに帰国する!


過ぎてしまった在留期限は
今更どうしようもありませんから、
Aさんが納得できる最短のタイミングで
帰国の段取りをすれば良いと考えたのです。



ちなみに
出入国管理及び難民認定法によると、

退去強制手続きの場合

日本を出国後5年間は日本に来れません。

勾留されて取り調べされることもあります。


ところが

出国命令制度の場合

日本を出国後、日本に来れなくなる期間は
1年に短縮されるそうです。

ただし、
外国人自らが帰国の意思をもって、
また、帰国の手段を有して
(↑飛行機代があるということ)
入国管理局へ出頭することが条件です。

不法滞在した過去がなく、
不法滞在以外の違法性がなく、
また、逮捕歴もないこと。

これらが審査され、
入国管理局の判断で出国命令制度を
利用できる場合があるそうです。

出国命令制度の場合は、
勾留されて取り調べされることはありません。



この出国命令制度というのは、
20年ほど前に
滞在期限を超過して残留している外国人を
速やかに出国させる目的で
できた制度なのだそうです。

今、日本には7万人以上もの
不法滞在の外国人がおり、
今年から

国民の安全・安心のための不法滞在者ゼロプラン

というのを
出入国在留管理庁が打ち出しています。

それによると、
5年後には今の3倍のペースで
国費による不法滞在者の強制送還を行い、
不法滞在者数を
現在の半分以下に減らすことを
目標としているそうです。


Aさんの場合は、
犯罪歴はないものの
不法に就労もしておりますので
出国命令制度ではなく、
退去強制手続きに相当します。

でも、出国命令制度ができた背景や
出入国在留管理庁の指針を鑑みるに、
Aさんが自身の就労の事実を申告しない限り
おそらく、
大それた調査は行われぬまま、
出国命令制度を利用して
帰国の途につけるのではないかと
想像できました。

滞在期限が切れてから出頭するまでの期間が
短ければ短いほど、尚、ヨシ!

知らんけどグラサン



というわけで、
Aさんにその旨を説明しました。
何度も
何度も
何度も…

法務省のウェブサイト(スペイン語)の
該当項目の掲載ページも送りました。

半月ほどひたすらこの話をしました。

で、ようやく理解してもらえました。

ただ単に早く帰った方がいいと
しつこく伝えていた時よりは
Aさんの反応が徐々に軟化していき、
最終的には
「出国命令制度を利用できるならしたい」
という回答を
引き出すことができたのですニヤリ