私の知人にクレーマークレーマーな奴がいる。

2男1女を抱え、仕事をしながら家事全般をビックリするくらいこなしている。

しかし、最近の悩みは思春期の娘。

傍から見たら、働く親父の負担を軽くしようと家事の欠片でも手助けするだろうと思うが、お弁当まで親父が5時起きで作る始末。

高校に入学し、交際範囲が広まったこともあり、帰宅が深夜になることも多いとか。

家に居るときは携帯を片時も離さず、会話も殆どなくなっていると言う。

昨晩 『娘が居なくなった!』 とメールが来た。

帰りが遅いので携帯に電話したところ、ずーーと通話中。

家の周りを探したら、携帯で誰かと話していたそうだ。

激怒し携帯を取り上げ家に戻ると、付いてきていたはずの娘がいない。12時過ぎの話だ。

息子2人と近所を探し回るが見つからない。

警察に届け、娘の携帯から友人に電話をかけるが・・・

『あんたが寝静まった頃帰ってくるよ』 と言っても、クレーマーな奴の興奮は冷め遣らない。

『女の気持ちは解らない、俺には女の子を育てられない!』 と泣きを入れる。

結局朝5時頃 『うとうとしている間に帰ってきた』 のメール。

小学校・中学校という狭い地域での生活から、他都市から色々な自分の知らない環境の子供が集まってくる高校生活は、ある意味刺激のある毎日だ。

子供の親離れの時期でもあり、親の目の届かない微妙な時期でもある。

ふと、自分の高校時代を思い起こしても、友達といるのが一番楽しかったし、親がウザッたく感じられた時期だった。

今思い出しても、随分親に心配ばかりかけ自由奔放に過ごしていた。

『子を持って始めて親の気持ちがわかる』 と言われるが、その通りなのだろう。

私が外れた?道を突き進まなかったのは、 『愛されている』 という実感がいつもあったからだと思う。

私がクレーマークレーマな奴に送った助言。

『難しい年頃だけど、突き放しちゃダメだよ。必ず解る時がくるから。見守るのが親の務めだよ。自分の子供を信じなくちゃ!』

でも・・・自分の娘だったら・・・

ぶっ飛ばし、張り倒し、根性入れ替わるまで座敷牢にでも押し込んでしまうだろぅなぁ~。

『親は偉大!』 

親の忍耐力に今更ながら頭が下がる思いだ。