こんにちは。
前回記事【前編:グリーン(NY0100-50X)事前研究編】から少し時間が経ちましたが、
今回は【後編(レビュー編)】
としたいと思います。
時間がかかってしまったのは、
購入先のChrono24出店業者とトラブルがあったためで、詳細は後述します。
今回購入したのは、
チタン製グリーン(NY0100-50X)
とSS製ブルー(NY0141-10L)
の2本になります。
チタン製とSS製の違いや
細かな仕様の相違点については、
前回記事にまとめてありますので、
今回は着用感等の所感を記します。
1.グリーン(NY0100-50X)とブルー(NY0141-10L)の所感
チタンブレスのサイズ調整は
自分では傷をつけてしまうので、
いつも懇意にさせていただいている地元のショップにお願いしました。
【リストショット】
グリーン、ブルーともとても鮮やかな色味でとても気に入っています。
チタン製グリーン(NY0100-50X)は
公式の重量は118gなのですが、
自分は5コマはずしているので、
実測したら103.8gでした。
着用感はとても軽く、
サイズもビタビタにしているので、
フィット感も良いです。
ケース径(横)は41.5mmですが、
15.5から16.0mmの私の腕にも
辛うじて収まる感じです。
グリーンの色味については
べセルはつや消しのマットな感じで、
ダイアルは光沢のあるサンレイで、
緩急が利いています。
ベゼルのギザギザは外周全体ではなく、部分的にあるので、他ブランドのダイバーズとは視覚的な印象が違って見えます。
また、全体的なケースやブレスの印象は、
ポリッシュではなくつや消しのサテン仕上げになっているので、
ケースエッジ部分やバンドの2ラインのポリッシュ仕上げがアクセントとして利いている感じです。
サイドから見ると厚みがあります。
ケース厚は13.4mmなので、
ケース径(横)41.5mmと調和のとれたデカ厚のカテゴリーです。
昨年購入したブラックベイ54がサイズ感やデザイン的に自分にとってのダイバーズのアガリだと思っていましたが、こういったデカ厚も暑い夏の半袖スタイルには映えるんじゃないかなと感じました。
ブレスは前回記事のとおり、
チタン製とSS製とで仕様が異なっています。
チタン製の方が若干見た目の質感が良いです。
しかしながら『CITIZEN』ロゴの留め具は、
やや耐久性に欠けるような感じがします。
ケースバックはソリッドのスクリューバックなので安心です。
裏スケだったら購入していなかったかもしれません。
今回、Chrono24とは別のショップで
SS製ブルー(NY0141-10L)
も購入しました。
ベゼル、ダイアル、バンドともブルーの統一感があります。
ベゼルはチタン製と異なり、
やや光沢のある仕上げです。
このSS製ケースのラバーバンド仕様の
重量は105gなので、
コマ外し後のチタン製とほぼほぼ同じです。
2本を並べてみました。
どちらの色味も良いですが、
自分的にはグリーンの方が
飽きが来なさそうです。
前回の記事で海外ネット通販での購入の億劫さについて記したところですが、悪い方に不安が的中しました。
送られてきた商品に瑕疵があったのです。
厳密にいえば、
『自分としては』瑕疵アリ扱いです。
瑕疵の内容は、
(1) キャリバー表記の整合性
(2) 付属品(箱)の整合性
の2点です。
(1) キャリバー表記の整合性
今回購入したグリーン(NY0100-50X)のキャリバーは2仕様あります。
前期型は8203、後期型は8204となります。
Cal.8203とCal.8204の違いは、ハック機能(秒針停止機能)の有無です。
分かりやすくセイコーに例えれば、
Cal.8203が『7S相当』、
Cal.8204が『4R相当』
となります。
私の実機はハック機能有りなので、
ケース内蔵ムーブは8204のはずです。
しかしながら、ダイアル下部のレターが8203となっていて、整合性が合わないのです。
ロレックス等の高額品やビンテージ物にも意図的な年代不相応の部品や仕様のガッチャマンがありますが、製造元のブランド側はともかく、購入者がそれを承知の上であれば取引は成立します。
今回のケースは、購入者の私は承知していないし寝耳にウォーター状態です。
Chrono24の【商品説明欄】には、
のように『8204』と掲示しています。
瑕疵はまだ続きます。
(2) 付属品(箱)の整合性
CITIZENプロマスターの商品のパッケージには、ダーバーズの演出として『黄色いガスボンベ』の物があります。
シチズンもなかなか粋な演出をするなぁと思います。
しかしながら、今回のケースでは、
Chrono24の【商品説明欄】には、
のとおり『幸福の黄色いガスボンベ』
が掲示されていますが、
実際に送られてきたのは、
汎用の箱だったのです。
【Chrono24の乱 勃発】
上記(1)及び(2)について、
代金供託先で仲介者でもあるChrono24サポートにEメールで申し出たところ、日本語では分からないから英語で送ってくれと言われ、英検2級程度しかない私のカタコト英語で再送しました。
Chrono24サポートの回答は、
「業者と直接交渉してください」とのこと。
仕方がないので、業者に(1)及び(2)について言及したところ、英語は分からないからイタリア語で送れと言われ、グーグル翻訳様のお力添えでイタリア語訳して再送したのです。
ただ単に言及しても埒が明かないと思ったので、自分なりの解決案として2案提示しました。
a. 業者負担で整合性のある商品と交換
b. 交換が無理なら30%値引き
これに対し、業者は
整合性が合わないのは直接CITIZENに言ってくれ
a. 輸入関税が再付加される及び送料は私持ち
b. 既に上代より20%OFFしているので無理
さらに業者から別案
c. 気に入らなければ返品OK
ただし、送料は私持ちでリターン商品の状態次第では満額返金できないとのこと。
舐めとんかと思いましたが、
いろんな意味で弱い立場の私としては、現実的な解決策を模索せざるを得ません。
・仮に商品交換(案)を選択しても、整合性のある商品が送られてくる保証はないし、経費がバカ高く付き本末転倒
・返品(案)を選択しても、返金額の裁量は業者にあり、商品も無し、満額返金されずお金だけが搾取された状態に陥る可能性大
仕方がないので、
私から、『私たちは現実的に問題解決しなければならない。双方の主張を勘案すると金額で調整する他はないだろう。あなたはいくらまでならディスカウント出来るのか?』と折衝したところ、放置プレーが5日間ほど続きました。
14日経過すると私が拠出済みの供託金が業者に渡ります。
兵糧攻め作戦か。業者やるやんけ。
でも私は泣き寝入りする気はありません。
折衝は弱さを悟られたら終わりですが、
私から、『仕方がないので、落とし所として、20%で手を打ってやる』とメールを送ったところ、
業者から『20%は無理だ。€50.00なら返金に応じる』との回答。
最終的に、
€350.00-€50.00=€300.00
にて解決することとなりました。
€300.00≒49,357円(決済当時レート換算
⇒8,226円戻し(14.28%OFF)
となりました。
⇒私の総支払額:54,537円
(輸入関税等含む)
業者はこういう対処に慣れている。
私の負けです。
おそらく、意図的に私を陥れようということではなく、単に検品をしっかりやっていなかったのだと思います。
若しくは『業者的にはこの程度の不整合は規定内』で、むしろ『このイエローモンキーのクレーマーは何をゴタゴタ言ってるんだ、最近多いんだわ、こういったヤカラが』くらいの感覚なのでしょう。
この事件後、私はいろんなフリマサイトを含めて、CITIZENのNYシリーズの文字盤下部のキャリバー表示と裏蓋のキャリバー表示の整合性について調べまくりました。
結果として、『文字盤が8203で裏蓋が8204の個体』は割りと多く存在します。
このことについて、CITIZENの海外モデルの品質管理はザルと言わざるを得ません。
旧文字盤が余っているから流用しているだけなのかもしれませんが。
参考までに、Chrono24とは別のショップで購入したSS製ブルー(NY0141-10L)については、この点の整合性は一致していました。
おしまい